続・モーレツ営業マン村田・修行の日々
※ このページにある人物・舞台設定のすべてはフィクションです。実在の人物・団体・組織・事実等とは一切関係ありません。
0、人物&舞台設定等
A、物語に登場する会社の組織設定
【社長】
【営業本部】
【第1営業課】
【第2営業課】
【第3営業課】関西地区営業統括
B、ノルマ&尻叩きシステム
・各課長配下の営業社員は、毎月第1営業日に、課長と小面談を行って自分の今月のノルマを設定する。
ノルマは、課に割り振られた売上目標を基にして、経験年数や職級、本人の実績を加味して配分される。
・毎月第1営業日の朝礼で、前月のノルマ達成度が発表される。達成率100%を超えた者は表彰さ
れ、報奨金が授与される。しかし100%を下回った場合、各課長より、尻叩きの罰を受けなければ
ならない。
・尻叩きの罰は、ノルマ未達成1%毎に1発。但し、朝礼で皆の前で受けるのは最大30発。
もしノルマ達成率70%を切った場合は、各課長から別室で指導を受けなければならない。別室での
指導内容については特別な規定はないが、基本的にノルマ未達成の原因を課長と課員がマンツーマン
で徹底的に分析すること、および朝礼で受けていない分のペナルティを与えることである。別室指導
となった社員は、生尻で罰を受けるのがこの会社の伝統となっている。
・客先からクレームが入った場合は5発、クレーム対応の結果注文がキャンセルとなってしまった場
合は10発の罰が課せられる。
・自分自身に気合いを入れたいときは、自己申告で上長から尻叩きを受けるのが慣例となっている。
基本的に、営業部員は全員尻を叩かれることでモチベーションが上がる人間の集まりなので、仕事で
行き詰まったときなど、自ら志願して尻を出す者は多い。
・新入社員およびインターンは一年、中途入社および異動で配属になった者は半年の見習い期間が与
えられる。この間は、教育係とともにOJTを通して営業のイロハを学ぶ。この間も、ノルマ未達成
ならば見習いであっても罰を受けるのは他の営業マンと同じだが、「連帯責任システム」により、教
育係も同じだけ罰を受ける。例えばノルマ達成率80%なら、見習い中の者が20発の罰を受けるだ
けでなく、教育係も同じく20発の尻叩きを一緒に受ける。加えて教育係は、自分自身のノルマも達
成しなくてはならないので、厳しい役回りである。
・尻叩きの権限は、課長以上の管理職にしか与えられていない。また、管理職にあっても、尻叩き以
外の体罰を与えることは厳に禁じられている。これは特に厳格に守られており、万一この規則を破っ
た場合、懲戒解雇を含め、厳しい措置が取られる。これは、社員間での無秩序な体罰が蔓延しないよ
うに定められたものである。
C、登場人物
【第2営業課】
<課長>花森 裕(Hiroshi, Hanamori)
46歳。ソルト・ペッパーの髪とダブルのスーツが似合う、典型的営業マン。青竹を机の横にいつも
置いている。
<メンバー>永田 真之(Masayuki, Nagata)
33歳。脂ののった中堅社員。若手の良き先輩であり、上司期待のホープでもある。思い切りの良さ
と、自分の非を認めるときの潔さは天下一品。
【第3営業課】関西地区営業統括
<課長>永田 裕治(Yuji, Nagata)
41歳。野球部でバリバリ鳴らしたスポーツマン。170cm、90kgの丸っこい身体は親しみや
すさを醸し出しているが、いざというときはビシッと叱ることのできるタイプ。野球部出身だけあっ
て、ケツバットには人一倍思い入れがある。部下に罰を与えるときは、野球のバットをふた周りほど
小さくした特製ミニバットで、尻を叩く。
<メンバー>村田 吉章(Yoshiaki, Murata)
36歳。東京の第2営業へ出向していたが、この会社の方針や文化に惹かれ転職。生まれ故郷である
関西へ戻ることとなり、第3営業課へ。
<出向>中津 吉夫(Yoshio, Nakatsu)
34歳。永田真之より1学年上だが、同じ年の生まれ。東京の下町にある自営業(得意先)の跡継ぎ
息子。社長である父親が、修行のため2年間の出向に出した。違う土地での経験も重要と判断し、関
西ベースである第3営業課へ。ざっくばらんな性格だが、おっとりと育ったためビジネス面での厳し
さがまだまだ足りない。教育係は村田。
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