十四、懲罰丸太専用ポコチンカップ
四人の連帯感は、その机の上におかれた四つのファールカップをつけることで、さらに強くなること間違えなかった。
第一部でカップ共有のことをお話ししたが、鬼沢道場で、個人用カップを持てるのは、成人クラスの門下生(各自、実費で購入)と、コーチ陣だけであった。
成人でも、見習いコーチとなると、稽古では、学生クラスと同じ、無印のカップ共有であった。
コーチは全員、鬼沢道場のPR用マスコットであるゴールデンドラゴン(金龍)のイラスト入りポコチンカップを持つことができる。
そのドラゴンは、男のシンボル・股間にズッシリ重くぶら下がる二つのゴールデン・ボールズの守護神とされ、その赤い目は、「戦場」で、敵の白ブリーフのケツを感知するレーダーだとされていた。
もちろん、その金龍のポコチンカップは、学生クラスの門下生、および、見習いコーチの羨望の的だった。
金龍のポコチンカップを股間にあてがってこそ、鬼沢道場では一人前なのであった。
さて、その机の上に置かれた、そのファールカップとは、懲罰丸太の時つけなければならないポコチンカップであった。
そのポコチンカップは、股間にあてがいブリーフに挟むのではなく、何本かの紐がついており、それを腰と、両太ももに巻いて縛り、股間にファールカップをあてがうのであった。
そして、そのカップ前面には、「懲罰修行中」と、朱書きされていた。
この白の半透明のポコチンカップの前面に朱書きされた「懲罰修行中」をみると、見習いコーチたちは、思わずゴクンと
生唾を飲み込み、いよいよ自分が「懲罰丸太」を食らうのだと、再認識させられ るのであった。
平林、吉川、杉山、宮脇の四人の見習いコーチたちは、全員、迷彩服を脱ぎ、ブリーフを脱ぎ捨て、フリチン全裸で、ポコチンカップを股間につけた。
半勃起ちの状態の竿を、上向きにして、ポコチンカップにしまい込むのが、見習いコーチたちのいつものやり方だった。
もちろん、懲罰中、ビンビン屹立状態になり、ポコチンカップを押し上げ、ポコチンカップの紐が緩むこともしばしばであった。
ポコチンカップを股間にあてがうと、さすがに気合がはいるのか、平林が、キリッとした顔で、
「よし!いくぞ!オマエラ!気合入れて行け!」
と、大声で仲間に気合を入れた。
「ウィ〜〜〜〜ス!」
と、他の三人の返事。
「よし、行くぞ!」
特に、この三年間、一緒に鬼沢道場見習いコーチの試練に耐えてきた平林、吉川、杉山の三人は、男らしく「懲罰丸太」の試練を乗り切ろうとする連帯感で燃えていた。そんな、胸の熱さが、股間をも
熱くするのであろう。
その男同士の連帯感は、 新人の宮脇にも、十分伝わっていた。
先輩たちの足はもう引っ張れない!そう決意をきめて、三人のポコチンカップ一丁の先輩の後ろについて、先輩のケツをみながら、自らもポコチンカップ一丁で「懲罰丸太」の準備をするため、稽古場へ飛び出していった。
見習いコーチが、自分たちの連帯感、気合の入り様を、先輩コーチにアピールし、
「俺たちこんなに気合が入ってます!一日もはやく、見習い、卒業させてください!」
と訴えかける場、それが懲らしめ反省の場でもある、「懲罰丸太」を受けるときなのであった。
股間を覆う「懲罰修行中」ポコチンカップのみで、ケツは丸出しの見習いコーチたち四人は、真剣な気合の入った面持ちで、稽古場に出ていった。