父子ラグビー物語 番外編 

父子仕置き風景 その2 菅原家 パパと息子のスキンシップ by 太朗

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※警告※ 

あなたがこれから読もうとする小説は、フィクションです。

また、これらの小説は、私、太朗が、成人向けの「大人の懐かしい思い出話」として書いたものであり、未成年者に対する体罰、暴力、虐待、性的ないたずら(大人が快楽を得る目的で未成年者の尻を叩く行為を含む)、そして、それらに関連するあらゆる行為を、支持・奨励・助長することを意図して書いたものではありません。

私、太朗は、合法・違法を問わず、かかる未成年者に対する行為のすべてに絶対的に反対します。


一、男心に男が惚れて

 スポーツ帝都・スポーツ第一部の記者・菅原友之・29歳は、妻の玲子28歳、長男の友輔5歳とともに、千葉市稲毛にあるスポーツ帝都・千葉社宅105号室に住んでいた。妻の玲子のお腹の中には、既に、友輔の弟か妹がいた。

 夫・友之は、小学生の時から剣の道を志し、私立・東南大学時代は、体育会・剣道部に所属していた、心も体も根っからの体育会系野郎だ。180cm、90kg。そろそろ腹の出具合が気になる年頃。仕事が忙しく、先輩の下田の実家、下田道場で稽古に汗を流し、なまった体に喝を入れられないのが最近の悩みだ。剣道と言えば、下田道場の正月の年越し寒稽古にやっと参加できるくらいだった。

 もちろん、会社では、先輩・下田とも話があい、毎年正月には、下田道場名物の年越し寒稽古に参加していたのだった。

 菅原は、下田のことを尊敬していた。仕事でヘマした時でも、包み隠さず、すぐにデスクに報告し、竹刀制裁を覚悟し、六尺をキリッと締めたケツを差し出す、その潔さにほれ込んでしまったのだ。まさに男心に男がほれたのである。

 もちろん、実家の道場でのケツ竹刀の話も、下田から聞いていたが、自分の学生時代が思い出され、懐かしかった。ケツ竹刀の「効用」を熱く語る下田とはまさに意気投合だったのだ。

 下田先輩から、居酒屋で、ケツ竹刀の思い出を聞いた時は、

「ケツ竹刀か・・・懐っかしィっスねぇ!」

と、高校一年生の時のことを思い出し、自分のケツ竹刀の思い出も下田先輩に語ったのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・

 それは、菅原が高校一年生の時だった。

 剣道着の袴はブリーフなしでのフリチン直ばきを、先輩・監督からきつく申し渡されていたにもかかわらず、

「チンチンがフラフラで収まりが悪いよ!どうせ、わかんねぇ〜から、パンツはいちゃおうぜ!」

と、ある一年生の部活仲間の提案で、一年部員全員、ブリーフを穿いたまま稽古に出て、袴の脇からチラチラ見え隠れする白ブリーフを先輩から見咎められてしまった。

 すぐに、「稽古やめ!整列!」の号令がかかり、一年生部員は全員、一列に並ばせられ、

「袴をおろせぇ〜〜〜!」

の先輩たちの命令。もちろん、一年生全員、先輩にみごとな白ブリーフ披露だった。

「バカ野郎!あれほど袴は直ばきだといっただろうが!気合が入ってない!これから俺たちが気合を入れてやる!」

と、白ブリーフ一丁のケツを、高三の先輩たち十数人から一発ずつ、竹刀でぶん殴られたのだ。

 高校生になってからはじめてのケツ竹刀。高三の先輩の竹刀は、ズシン・ズシンと、一発、一発がケツに堪え、一週間位はケツに紫色の筋が残り、椅子に座る度に痛く、苦労したものだった。

 しかも、その後、監督からも怒鳴られ、

「お前らは剣道部員として、稽古に参加する資格はない!」

と、監督からの仕置きとして、ブリーフ一丁で道場の端に並んで正座させられたのだ。しかも、水がいっぱい入ったバケツを坊主頭の上で支えてである・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あの時は、ケツが痛くて、たいへんでしたよ!」

と下田に話す菅原に、下田は、

「そうだな・・・高校の剣道部ともなれば、仕置きもきつくなるよな・・・でも、一年の連帯感は高まったんじゃねぇか?」

と聞いてきた。

「ええ、そうなんですよ!パンツ穿くこと提案したヤツを、みんなで『気にスンナ』とかいって、妙にかばったりして・・・あいつ、俺たちに泣いて謝ってたなぁ・・・。」

「そうか!やっぱ、男同士っていいよなぁ!」

と、こんな感じで意気投合する先輩・下田と、後輩・菅原だったのである。


 
二、下田道場近況

 菅原が下田の道場に惹かれる理由は二つあった。

 一つは、あの股間にグッと食い込んでくる六尺の締め心地であった。自分も下田先輩のように、普段も六尺をと思ったが、妻の玲子がなぜか嫌がり、道場以外で締めることは控えている。しかし、「俺も独身だったら・・・」と、ひそかに下田先輩をうらやましいと思っていた。

 そして、もう一つは、下田道場には、現役警官がよく稽古にやってくることだった。一時は、警官になることも夢見た菅原にとって、寒稽古の後の炊き出しで、なべを囲みながら、彼らの苦労話を聞くことが楽しかったのである。

 すでに、下田の父・勇雄はセミ・リタイア、道場は、40歳を前に、警官を退官した長男の勇一に引き継がれていた。高校卒業後、すぐに警官をめざすべく警視庁の門を叩いた勇一だったのである。勇一の人柄か、勇一の警察学校時代の同期と後輩たちは、いまでも、道場に稽古にくる仲だったのである。

 もちろん、中学生クラス以上の六尺着用と、中学生クラスと高校生クラスのケツ竹刀の伝統は、勇一によって引き継がれていた。

 菅原は、自分の息子も、下田道場に通わせ、元警官の勇一に、鍛えてもらいたいと思っていた。自分自身も、父親の尻たたきや、監督・先輩のケツ竹刀で、鍛え育てられて来たと信じている友之は、男の子は、思春期に多少厳しくビシビシ鍛えられた方が真直ぐに育つと信じていた。ケツ竹刀という拳骨を一つや二つガツゥ〜ンと食らったほうが、男の子のためになると信じていたのである。


三、保育園児も体育会系だぜ!フフフ・・・体育会系ヌギヌギスッポンポン遺伝子の華麗なる継承

 一方、妻・玲子も、小学校の時から、「世界のアタック・ナンバーワン」を目指し、バレーボールに打ち込んできた。夫と同じ大学では、体育会・女子バレーボール部に所属し、エースアタッカーとして活躍した。卒業後、東西物産に就職したが、腰かけ程度、すぐに友輔を身ごもり、お腹が目立つ前に、友之とできちゃった結婚し、寿退社となった。現在、第二子を身ごもり、社宅の奥様たちと結成したバレーボールチームは事実上の休止状態だ。

 そんな、友之と玲子の長男・友輔5歳は、ゲンゴロウ保育園・年長トンボ組の腕白盛り。やんちゃがすぎて、玲子ママからは、時々、デニム半ズボンとブリーフをおろしての、膝上お尻ペンペンを食らい、パパに甘えて泣きついてくる、そんな男の子であった。

 玲子ママのお仕置きはなかなか豪快だ。バレーボールで鍛えたそのスーパー・ハンド・パワーでのお尻ペンペンは、友輔にとって、恐怖以外のなにものでもなかった。スナップのきいた、ママの手がお尻に振り下ろされるバチィ〜ンという音は、社宅中に響くくらいデカかった。

 玲子ママは、声もデカイ。学生時代「みんな!気合入れていきましょう!」「おぅ!」と、コートで鍛えたその喉からは、社宅中に響く大声が発せられ、息子をお仕置きする時は、特に大声で、「友君!こっちへきなさい!」と息子に命令し、お尻ペンペンどころではない、お尻をバチン、バチンと叩くのである。

 息子も、お仕置き中は、母に負けないくらいの大声で泣き叫ぶので、友輔のお尻ペンペンが行われるのを社宅中知らないものはいなかった。

「菅原さんのところのお仕置き、なかなか豪快よねぇ〜!」

「私はあんな叩けないわ!手がいたくなっちゃう!」

と、社宅の奥様たちの間では、もっぱらの噂だった。

 夫の友之も、ガキの頃は、「友君」と親から呼ばれ、お仕置きといえばお尻ペンペンだったので、妻の息子を叱る、

「友君!こっちへきなさい!」

の声を聞くと、思わず、尻が浮き、「はい!」と、自分が返事をしそうになるほどだった。 

 そんな豪快なママだったが、やんちゃ坊主の息子・友輔もすくすく成長し、保育園では友達がたくさんでき、いたずらもいっぱい覚えてきて、そろそろ母親の手に余るような腕白になってきていた・・・。

 そんなある土曜日の夜、風呂からあがった友輔は、わがままをいい、またママを困らせていた。

「さあ、はやくパンツを穿きなさい!」

「ヤダ!パパとおそろいじゃないもん!そのパンツ!」

 5歳の友輔は、なかなか服やパンツを穿きたがらなかった。パンツ一丁、時には、真っ裸で部屋中を飛び回っているのだった。

 パパの友之に似たのだろうか・・・。夫・友之も、夏などは、風呂上りはいつもアレをブラブラさせ、部屋中を歩き回っていた。玲子がうるさく言うと、「風呂上りくらい、いいじゃん!夏はブリーフすぐ穿くとむれんだよなぁ。」と、しぶしぶブリーフのみを穿き、居間で胡坐をかき、そこへ息子の友輔をチョコンと座らせ、ビールを飲みながらの「男同士」のナイター観戦を決め込むのだった。

 パパが、

「ママはうるさくてやだよな!こんなにクソ暑いのに、風呂上りにパジャマなんて着てられないよな!」

と、息子に話しかければ、息子は、パパの胡坐の上にチョコンと座り、

「うん!クソ暑いよね!」

と、こんな感じなのであった。

 もともと友之は、脱ぐのが好きなのである。

 学生時代は、剣道部の飲み会で、酒が入ると真っ先に脱ぎ始め、裸踊りを披露し、先輩たちのウケを狙う、後輩力の高い野郎だった。今でもOB会と言えば、時間が許す限りほとんど出席し、先輩OBから「菅原、てめぇー脱ぎやがれ!」の声がかかれば、「はいッ!菅原、脱ぎます!」の返事よろしく、すぐにすべてを脱ぎ捨てスッポンポン、裸踊りと一発芸でその場を盛り上げるのだった。

 飲めば脱がずにはいられない。まさに、体育会系野郎の性。そんな友之の体育会系ヌギヌギスッポンポン遺伝子が、玲子ママの体育会系・女傑・遺伝子と、みごとな融合をはたし、長男友輔のDNAの中に華麗に継承されているのかもしれない。そして、その遺伝子は、やがて友輔が思春期を迎え、部活の先輩からシゴキを受ける時、適度な羞恥心への刺激がトリガー(引き金)となり、「体育会系ヌギヌギスッポンポン遺伝子」として、みごと友輔の体内で発現するのであろうか。

 しかも、友輔は、ブリーフのデザインにもこだわり、パパと全くおそろいのブリーフを穿きたがった。

 そんな友輔に、玲子ママは、

「じゃあ!ミルトンダクサンズ・ブリーフ!これならパパとおそろいだよ!これなら、いいでしょう??」

と、二ヶ月前、いやがる友之を説得しやっと買ってきてもらった、プロ野球ミルトン・ダクサンズ球団のマスコット、ダックスフンドのダックス君のかわいいイラスト入りパンツを父子おそろいのパンツとして見せるのだった。

「ヤダ!そのパンツもう古くてダサいもぉ〜〜〜〜ん!ボクは、パパとおそろいの『バッタライダーV9パンツ』が穿きたいだもん!!」

 友輔は、当時、男の子たちに大人気だった西映・映画社のテレビ向けアクション根性もの特撮番組「バッタライダーV9」に夢中だった。

 それは、日本占領をもくろむ、悪の秘密結社ベータ・オメガが次々と繰り出す怪人たちを、改造人間のバッタライダーV9がヒーローとして苦しみながらも根性で倒していく話だ。

 「バッタライダーV9パンツ」は、そのヒーローのイラストがプリントされたブリーフだった。今回も、もちろん、玲子ママは、一番大きいサイズの小6用の「バッタライダーV9パンツ」をパパ用に買ってきていた。今夜、友之が帰ってきたら穿いてもらえるように説得しようと思っていた。

 せめてパンツだけははかせようと、息子にもその「パパ用」のパンツを見せ、

「ほら、これパパのV9パンツだよ!友君とおそろいのパンツ!カッコいいんだぞ!」

と最後の決め手を出す玲子ママ。

 しかし、

「え!パパとおそろい!」

と一瞬は目を輝かせて、言ったものの、息子・友輔は少し考えると、

「じゃあ!パパがはいてからボクもはく!」

と、玲子の最後の切り札も、その日は効き目なしだった。

 わがままを言い、なかなか自分の言うことを聞かない息子に、玲子もついに怒り、

「友君!こっちへきなさい!言うこと聞かないと、ママ、お尻ペンするわよ!」

と、いつもの「脅し」をかけてみる。

 しかし、その日の友輔は、

「そんなのこわくないもん!」

と、近頃は身重で自分のお尻を叩くことはない母親に、反抗的な態度をとるのだった。

「友輔!ほんとにママ怒るわよ!パンツ穿きなさい!」

「ヤダ!そうだ!パパに、ライダーへんチぃ〜〜ん!見せるんだ!」

 そう言って、友輔は、自分のおもちゃがおいてある部屋へ、真っ裸で走っていくのだった。

 その後も、

「もうママ、風邪ひいても知りませんからね!」

と言えば、

「ぼく、かぜなんてひかないもぉ〜〜〜ん!」

と言い。

「雷様に、おへそとられちゃうわよ!」

と言えば、

「そんなのめいチんだよ!」

言い。

「怪人『はさみ・ラビット』が来て、友君のオチンオチン、チョキーンって切っちゃうから!」

と脅かしてみても、

「え!」

と、おチンチンを両手で押さえ、一瞬戸惑うものの、すぐに、

「V9がすぐに助けに来てくれるからだいじょうぶだよ!」

と、まさに、ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う状態。

「もう!勝手にしなさい!」

と、さすがの玲子ママもあきらめ気味だった。



四、そろそろ厳しくする年頃かなぁ・・・

 その日の深夜。

「ね!いいでしょう。ライダーパンツ穿いてよ!」

 帰宅した友之を寝床で必死に説得する玲子。パンツなしで飛び回っていた友輔は、パパの帰りを待ちくたびれて、そして、湯冷めしたのか「さむいよぉ〜!」と言って、パジャマだけを着ると自分の布団に入って寝てしまっていた。

「勘弁してよぉ〜!この前のさ、あの犬の絵柄のブリーフ、会社で先輩や後輩に馬鹿にされっぱなしだったんだぜ!ったく、この上、俺に、バッタライダーV9パンツ穿かせようっていうわけかよ・・・」

「友輔が穿いてくれないのよ!パンツ!きつくてヤダ!とか、パパとおそろいの新しいのがいい!とかなんとか言って。」

「でも、あれって、子供用しかないんだろ・・・」

「そこんとこなんとか!ね!一番大きい小6サイズのヤツ買ってきたからさぁ!ねえ、友之!お願い!お小遣い500円アップするからさ!」

「しょうがねぇ〜な・・・」

 そういって、パジャマの上からそれを穿こうとする友之。

「これ絶対入らないって、半ケツどころじゃすまないよ!ケツモロ見えだよ!それに前がヤバイって!第一、腿のところで引っかかるって!こんなのヤダよ、かんべんしてくれよ・・・。」

「うそうそ!気に入ってるくせに!これはいて、来年のOB会での裸芸、もう考えてるんでしょう!」

「え!どうしてわかった?!」

と、驚いたような表情で妻に聞き返す友之だった。

・・・・・・・・・・・

 東南大学・体育会・剣道部は、毎年2月に群馬と新潟の県境にある小さな温泉町で、町の公民館を借り切って、寒稽古合宿を開くのが伝統だった。宿舎は温泉旅館。そこの宴会場で開かれる寒稽古打ち上げ会兼OB会で、一年生には、

「ブリーフをケツに合わせるのではない!お前たちのケツをブリーフに合わせろ!」

と、理不尽な先輩の命令で、女装してドレスを着込み、Sサイズ・ブリーフを穿いてのフレンチカンカン・ラインダンスを、先輩・OB全員の前で披露するという伝統が待っていた。

 あのオッフェンバッハの「天国と地獄」に合わせて踊り、最後に、ドレスのスカートをめくり上げ、先輩・OBの方々に、Sサイズブリーフに包まれた半ケツ、しかも、ケツ竹刀の横一文字の刺青が入った、鍛えられし剣道野郎のケツを披露し、一年生部員たちは、正式な東南大学・体育会・剣道部の一員となるのであった。

 しかも、その後、先輩・OBの飛び込みもありの裸芸披露大会だ。そこで、友之は、例年、先輩OBたちから声がかかり、裸踊りを披露するのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・

「そりゃわかるわよ!友之とは、大学二年の時からの付き合いなんだから!とにかく穿く振りだけでもしてよ!会社にまで穿いて行けとはいわないからさあ!」

「わかったよ・・・・でも、もっと、厳しく言い聞かせた方がいいんじゃねぇ〜か?友輔ももう来年、小学生だろ・・・」

「わかってるわよ、そんなこと!もう、最近、あの子全然私のいうこと聞いてくれないのよね!疲れちゃう!じゃ、おやすみなさぁーい!」

 眠そうにあくびをしてそういうと、先に寝てしまう玲子だった。

「え!もう寝ちゃうのかよ・・・そうか、二人目がいるんだもんな・・・玲子の腹の中にはさぁ・・・」

 別に妊娠中の夫婦関係は禁忌ではないが、玲子の妊娠を知ってから、夜の夫婦生活の方はご無沙汰。29歳の友之には、ちょっとつらい禁欲生活が続いていたのだ。

「あ〜、でも、なんか欲求不満だよなぁ・・・独身の後輩さそって、明日は、栄町のソープにでも行って、スカッと一発抜いてくるか!あ、独身寮の村上がいい!あいついつも溜まってるみたいな顔してんもんなぁ・・・彼女もいなさそうだし・・・この前も、ギャグで『電気あんま』かけてやったら、アイツ、マジでビンビンにお勃起っちゃって・・・『せ、先輩、オ、オレ、マ、マジでヤバイっスよ・・・』とかいってやんの・・・まあ、この前、会社で勃起たせちゃったお詫びに誘って一発分おごってやっか!玲子になんて言い訳するかが問題だなぁ・・・」

と、玲子の隣に寝て、友之は、家族寮と同じ敷地内に建てられた男子・独身寮307号室の村上をソープランドに誘う計画を立てているのだった。


三、決まった!V9きりもみ逆回転キィ〜ック!

 次の日、日曜日の午前中。朝、目覚めたら、隣の部屋に大好きなパパが寝ていて、大いにはしゃぐ友輔だった。

「ライダーへんチぃ〜〜ん!トォ〜〜〜〜!」

「ライダーへんチぃ〜〜ん!トォ〜〜〜〜!」

と、パパに自分のパフォーマンスを何度も披露しようと、部屋中をジャンプして飛び回る友輔。

 それでも、なかなか起きない友之パパに、友輔は、

「パパ!もう朝だよ!」

と呼びかけ、自分のライダー姿を見てもらおうと、必死でパパを起こそうとするのだった。

 まだ寝ていたい友之だったが、息子の元気な声に、眠い目をこすりながら、やっと起き上がる。そして、友之パパは、息子のその姿に、度肝を抜かれるのだった!!

 パパとおそろいになるはずの、あのバッタライダーV9子供用ブリーフパンツを穿き、腰には、『正義、力、技』の三つの風車がクルクル回るトリプルタイフーンの「ライダーV9ベルト」を締め、友輔がよくオネショをして汚す、「バッタライダーV9シーツ」をマント代わりにして、まさに裸のバッタライダーV9になりきっているのだった。

「おー!さすが俺の息子だ!」

と、すっかり目を覚まして、感心し、

「この格好、来年のOB会でやったら、受けんだろうな・・・・」

と思う友之パパだった。

 息子・友輔にしてみれば、変身ポーズもさることながら、先週の日曜日、イトーヨーカ堂屋上で開かれた「ライダー変身!決めポーズ・コンテスト」で決勝戦まで残り、社宅のお隣さん、104号室に住む、保育園そして社宅の子供世界で友輔の最大のライバルでもあり、親友でもある、岡田大輔君を打ち破り、見事優勝した時の優勝商品である「ライダーV9ベルト」を、大好きなパパにも自慢したくて仕方なかったのだった。

 そんな息子の気持ちを汲んでか、

「おお、友輔、カッコいいじゃんか!!パパにもそのベルトをつけさせてくれ!」

と、息子にせがんでみせる友之パパだった。

「あ!パパがうらやましがっている!」

と、さらに調子に乗った友輔は、なんと、ブリーフを脱ぎ捨て必殺技を披露し始める!

「ラァ・イ・ダぁーーー」

と、いつもよりもったいぶってゆっくりといったかと思うと、友輔は、腰をいきなり横に振り、股間についた「竿」と呼ぶにはまだ幼すぎるかわいい「リトル・ウィニー」おちんちんを、プルプルッと振って、

「チンチン!」

と、言い放つのだった!!

「ラァ・イ・ダぁーーー、チンチン!」

「ラァ・イ・ダぁーーー、チンチン!」

と、何度も必殺技をパパに披露する友輔だった。

 台所で食事の支度をしていた玲子ママは、

「友君!下品なことは、やめなさい!」

と、一喝。

 ニヤニヤしながら、息子のやんちゃをながめていた友之パパは、

「まあ、いいじゃないか・・・」

と、息子のかわいい「下ネタパフォーマンス」に、やや苦笑気味。

「先週、保育園の身体検査の時、岡田さんの大輔君から教えてもらった『技』らしいの・・・もう、大輔君って、下品で困っちゃう!」

と自分の子供のことは棚に挙げ、他人の子供に不満をもらす玲子ママだった。

 しかし、下品なのはどっちの息子だ!と、言いたくなるようなさらに高度な技を繰り出してくる友輔なのだった!!なんと、ママは怒っているけど、パパには受けていると感づいて、さらに調子に乗った友輔は、

「ラァ・イ・ダぁーーー、チンチン!」

と叫ぶや否や、今度は、腰を縦に振りはじめたのであった。

 それは、104号室の岡田大輔君の単なるマネではない、まさに、「ライダーチンチン」の友輔・オリジナル・腰縦振りバージョンだったのだ。五歳にして、すでに、体育会の飲み会・コンパで先輩方に満足していただける裸芸を生み出すとは!

「おぉ!!これは卑猥だ!卑猥すぎる!これなら、もう十分、オレの大学の剣道部の宴会も乗り切れる・・・オレの息子は、天才かもしれない・・・」

と、友之パパは、密かにほくそ笑み、

「来年のOB会は、この技で決まりだな・・・」

と、密かに息子のパフォーマンスを来年のOB会でパクろうと決意するのだった。

 しかし、友輔も、ちょっと調子に乗りすぎたようだった・・・。

 しばらくして、

「朝ごはんできましたよ!さあ、友君もパパも早くこっちへ来て食べて!」

と、台所から寝室兼居間にやってきた玲子ママに対して、友輔は、

「トォ〜〜〜〜〜〜!」

と、いきなり言ってジャンプしたかと思うと、悪の秘密結社・ベーターオメガが日本に送り込んできた、最強の怪人・大砲ヒポポタマスを打倒するためにV9が根性で生み出した必殺攻撃のマネをしてしまうのだった!!

「V9きりもみ逆回転キィ〜ック!!」

と叫けび、母親の妊娠中の腹を蹴ろうとしたのである。

「アッ!」

と言って、とっさに避け、自分のお腹を守ろうとする玲子。

 そして、すかさず、「友君!!ダメ!!」と叱ろうした時だった。玲子が叱るのを待つまでもなく、夫・友之が、玲子も思わずお尻が浮きそうになるほどの大声で、

「コラァッ、友輔!なにやってる!!!」

と、怒鳴ったのだった。友之の表情は厳しく、いままでの笑顔は消えていた。そして、息子・友輔をキッと睨んでいたのだった。

 自分に落ちた、オヤジの突然のカミナリ、その初めてのカミナリに、一瞬、ポカンとした表情をする友輔。

 しかし、すぐに、大好きなパパが、自分のことを怒っていることに気がつくと、友輔は、

「うわぁ〜〜〜!ごめんなさぁ〜〜〜い!」

と叫ぶと、部屋の隅に逃げ込み、足を両手で抱えて座り小さく縮こまってしまうのだった。

 友之パパは、決して切れて激怒したのではなかった。玲子も驚くほど冷静な友之だった。

 夫・知之は、部屋の入り口のふすまのところに立っていた玲子の方を向き、「今日は俺が叱るから」と、玲子に目配せをしてきたのだった。


四、古風な友之パパ

 「今日は俺が叱るから」ということは、「お前は見てないで向こうへいってろ!」ということだと玲子はすぐに理解した。

 それは、友之が就職して間もないころだった。玲子のアパートの部屋で、エッチをしようとした時だった。玲子は、ボーイフレンドの尻に、竹刀で叩かれた青い筋を見つけたのであった。なんの跡なのか尋ねる玲子に、最初は「転んで、尻餅ついた」と、真っ赤な顔で言い訳をする友之だった。

 最初はどうしてあんな尻の痣をボーイフレンドがこしらえてくるのかわからなかったし、その尻の痣があるときは、決まって坊主頭だったのも不思議だった。これも、友之は、「自分に気合を入れるためだ!」と、言い訳をしていた。

 しかし、結婚して今の社宅に住むようになり、先輩の奥さんから、スポーツ第一部の巌内の若手記者教育方針について聞いて、やっとすべてを納得した玲子だったのだ。そしてある日、からかい半分で、そのことを友之に問い詰めると、

「そんなことは知らん!」

「仕事のことに、女は口をだすな!」

「男の世界のことは女にはわからん!」

と、真剣な表情で怒り出すのであった。

 もちろん、友之にしてみれば、尻の痣について、恋する女房に知られたのが、照れくさくて恥ずかしかったのだろうが、その反応に、夫・友之の意外に古風な面を見た思いの玲子だった。

 そんなことから、自分がいつまでもそこに立って、友之が友輔を叱るのを眺めていては、

「オヤジと息子の話し合いに女は邪魔、さっさと向こうへいってろ!」

と、自分まで怒鳴られそうな気がした玲子なのであった。

 夫・友之は子供に絶対怪我などさせるような人でないと信じていたが、それでも、まだ20代の若者だ。本気で怒れば行き過ぎもあるかもしれないと少し心配していた。玲子は、友之にも友輔にも気がつかれないように、部屋のふすまをちょっとだけ開けて父子の様子を台所から覗き込んでいた。

「さあ!いつまでもそこに逃げてないで、こっちへ来るんだ!」

 胡坐をかいて座り、両手を胸のところで組み、友輔をにらみつけ、厳しい真剣な口調で、息子にそう命令するパジャマ姿の友之パパだった。
 
「ボク、逃げてないもん・・・・」

 蚊の泣くような声で、それに答える友輔。大好きなパパが、真剣に怒っている・・・自分のことが嫌いになったのかもしれない・・・そんな不安でいっぱいの友輔だった。パパのことが恐くて立ち上がれない友輔だった。

「友輔!逃げてないなら、パパの前に来て、ちゃんと座るんだ!」

 決して、友輔を捕まえに行こうとはしない友之パパだった。ただ、友輔の目をじっと見て、友輔が自分で来るのを待っている。友之は、友輔が自分から立ち上がり、男らしく、パパの前に謝りにくるのを辛抱強く待っていた。俺の息子なら、必ず、立ち上がって来てくれると・・・。

「友輔!男だろ!そんないつまで、部屋の隅に座ってるいるなんて、女の子みたいだぞ!」

「ボク、おんなのこじゃないよぉ・・・」

 息子が必死で泣きそうなのをこらえているのが友之パパにもわかった。

「さあ!どうしたんだ!男の子なら、パパの目を見なさい!立ってこっちへ来るんだ!」

「パパぁー、ぶたないで・・・」

「友輔は、パパにぶたれるのが恐いのか?だから、そこに小さくなって隠れてるのか?」

「・・・・・グスン」

 友輔は、「パパはぶったりしないから、こっちへ来なさい」という言葉を期待していたのかもしれない。しかし、友輔の期待通りにはいかなかった。もう半べそ状態の友輔。目は涙でウルウル状態だった。

「友輔がずっとそこにそうして座ってるんだったら、パパもここでずっと待ってるぞ!」

 胡坐を掻いて、友輔からすこし離れてすわり、両手を胸の所で組み、真剣な顔で友輔の目をじっと見ている友之パパだった。

 友輔も、パパの目をやっと見ることができた。厳しい中にも、やさしい包容力のあるパパの姿に、少し安心する友輔。自分のことを決して嫌いにはなっていないのだと・・・。

 しばらく、お互いの目をジッと見つめ合うパパと息子。

「友輔は絶対俺の前に来てくれる!」

 そう信じて友之は待った。

「はやくいかないと・・・パパがボクのこときらいになる・・・」

と、友輔は思っていた。しかし、パパのどんなお仕置きが待っているのか少し恐かった・・・。

 5分もたっていなかったが、友之にも、友輔にも、それは、非常に長く感じられた「睨めっこ」であった。

 友之が、「そこでそうしていたいのなら、ずっとそうしてろ!パパは、友輔みたいに勇気のない男の子は大嫌いだ!」と言って立ち上がろうとしたその時だった。

 友輔がスクッと立ち上がり、半泣きで鼻をグズグズさせならが、パパの前に来ると、パパの前にちょこんと座り、

「パパぁ・・・・ごめんなさい・・・」

と言って、ペコリと頭をさげるのだった。

「おぉ〜〜〜友輔えらいぞ!さすが俺の息子だ!」と、ギュっと抱きしめてやりたい思いを必死で押さえ、両腕は、胸のところに組んだまま、

「パパに謝るんじゃないだろ!赤ちゃんがいるお腹を蹴ろうとしたママに謝ってくるんだ!そうしたら、またパパのところへ戻っこい!」

と、厳しい口調で友輔に命令する。

「は、はぁーい・・・グスン・・・」

 素直に、オヤジの言ったことに従う友輔。まだ、「バッタライダーV9子供用ブリーフパンツ」「ライダーV9ベルト」「バッタライダーV9シーツ」のコスチュームのままだった。

 それを聞き、あわてて、台所で家事をしている振りをする玲子ママ。

 友輔は、居間兼寝室の襖を開けて、台所にいる母親の所へ行き、ママの前で、

「ママ・・・・ごめんなさい・・・グスン」

と、素直に謝って、また頭をペコリと下げた。

「はい!今度から気おつけてね。ママのお腹の中には、赤ちゃんがいるんだからね。」

と、やさしく諭した。

 それを聞いて、「うわぁ〜〜〜!」と泣き出しそうな表情になる友輔。玲子ママも、ギュッと抱きしめてやり、友之に、「もう許してあげて」と頼みたかった。しかし、昨夜の夫の「もっと、厳しく言い聞かせた方がいいんじゃねぇ〜か?」の言葉が思い出されて、ここで甘やかしてはいけないのだと思った。

「さあ、パパとの約束があるでしょう・・・パパのところへいきなさい!」

と、息子にきっぱりと言うのだった。

「う、うん・・・グスン」

 必死で涙を堪えようとしている友輔を、パパのいる部屋へと送り出す玲子ママ。

「うん・・・」

と言って、元気なく居間兼寝室へと戻る友輔。後ろには、「バッタライダーV9シーツ」のマントが元気なくゆらゆらと揺れていた。

「ああ・・・友之、友輔のお尻叩くのかなぁ・・・手加減してあげてね・・・」

と、心の中で祈る玲子ママ。そして、居間の襖をそっと閉め、再び、ちょっと開いた隙間から居間兼寝床の息子と夫の様子を眺める玲子ママだった。


五、女人禁制!パパと息子のスキンシップ!

 友輔が居間に戻ってきて、後ろの襖が玲子によって締められた気配を感じた友之は、いままでより少し厳しい口調になり、

「友輔!早く、こっちへ来て、パパの前に立て!」

と、息子に命令した。

「はぁい・・・」

と、泣きそうに力なく答える友輔。

「メソメソするんじゃない!男の子だろ!」

と、さらに厳しい友之パパ。

 友之の前に立った友輔は、パパの厳しい口調に少し震えていた。
 
 そんな友輔をまるで勇気づけるかのように、いままで胸のところに組んでいた両手を友輔の方へもっていき、友輔の両肩をギュッとしっかり握ると、

「ママのお腹を蹴るなんて、すごくあぶないことなんだぞ!わかってるのか?友輔?」

「は、はい・・・・グスン!」

「友輔がもう二度とあんな危険なことをしないように、パパがこれから、お前のお尻に、お薬を塗る!」

「えぇ・・・・い、いたいの・・・グスン!」

 もう、友輔にも、パパがこれから自分のお尻を叩こうとしていることがわかっていた。

「ああ、ちょっと痛いかな・・・でも、友輔は、男の子だから泣かないでガマンできるよな?」

「おチり・・・ぶつの・・・グスン・・・?」

「そうだ!お仕置きだ!」

「おチおきィ・・・グスン」

 ほとんど「うわぁ〜〜」と、泣き崩れそうになる息子に、友之パパは、

「男の子だろ!泣くんじゃない!泣いてもパパ許さないぞ!」

と、厳しく言うのであった。

 そして、

「さあ、ベルトをとりなさい!」

と、「ライダーV9ベルト」をとるように命令する友之。

 友輔ももう観念したのか、

「はい・・・グスン」

と、それに従った。

「さあ、その『マント』もだ!」

と、次に、首に巻きつけ、のどのところで結んだマント代わりの「バッタライダーV9シーツ」をとるように指示した。

「はい・・・グスン」

「さあ、パパの上に来て、お尻をだしなさい!」

「ごめんなちゃぁ〜い・・・オチリ、ぶたないで・・・ごめんなちゃぁ〜い」

と、涙ぐみながら最後のお願いをする友輔。

「ダメだ!お仕置きが終わるまではパパ絶対に許さないぞ!はやく、ここへ来て、お尻をだしなさい!」

と、指で自分の胡坐を掻いた左太ももを指し示す友之パパだった。

 もうパパのお仕置きからは逃げられないと、がっくりしたような表情で、パパの左太ももの上に乗る友輔。パパの太ももはまるで大木のように、友輔にとってすごく硬くて大きくて広かった。

「さあ、もうちょっと前にお腹を乗せなさい・・・そうだ・・・」

 自分がちょうど叩きやすいように、友輔の教育ための二つの丘の位置を調整する友之。友輔の両足は、胡坐で広げた右太ももの下へやり、右太ももでしっかりロックした。

 そして、友輔の「バッタライダーV9子供用ブリーフパンツ」の腰ゴムをグッと掴むと、それをズッと一気に、友輔のひざまで下ろした。

 友之の胡坐の上で、息子のプリンと盛り上がったお尻が、ペロンと丸出しにされた。

 これで、パパと息子のちょっと厳しいけど愛情のこもったスキンシップのための準備は完了したのだ。女人禁制!!男だけの男同士のパパと息子の「話し合い」が始まるのだった。

 男の子を躾けるには、お尻を叩くのが一番!自分も、オヤジからそうやって育てられてきた友之だった。

 右掌に、「ハァハァ」と、暖かい息を吹きかける友之。そして、

「いくぞ!」

とだけ言うと、友之は、右腕を頭の上まで目一杯上げて、大きく開いた掌を、友輔の尻の双丘めがけ一気に振り下ろした。

バチィ〜ん!

と、すごい音を立て、友輔の尻にオヤジの硬く大きい掌が着地した!豪快な男親のスパンクであった。

「・・・・・・」

 まだ敷いてあった布団のシーツを思わずギュッと握り締める友輔。ママの手よりも、何倍も重くて痛い、お仕置きだった。

 玲子ママのお尻ペンペンの時は、わぁっと泣きはじめ、必死で謝ろうとする友輔だったが、不思議に、今回は、泣きわめくこともなくじっと耐えている様子だった。泣いては大好きなパパから嫌われると、真剣にそう信じ込んでいる友輔だったのだ。

 それから、連続して十回くらい、

バチィん!

バチィん!

バチィん!

ベチィん!

べチィん!

バチィん!

バチィん!

バシィん!

ベチィん!

べチィん!

と、何も言わず、友輔のお尻をを叩き続ける友之パパ。

 男のお仕置きに言葉は不要。振り下ろされた掌の、重さ、痛さ、暖かさで、パパのメッセージは、息子に十分伝わるはずだ!そう信じて、ただだた黙って息子の尻に「薬を塗る」友之パパだった。

 友之自身も腕白だったガキの頃は、オヤジにケツをよく叩かれたが、いつもそうだった。「友之!こっちへ来てケツを出せ!」と言って、尻たたきが始まれば、あとは一切オヤジからの言葉はなかった。それが男同士のスキンシップというものだった。

 友之が初めてオヤジからケツを叩かれたのは、小一の時。家の近くの閉まっている踏切に入り込み、電車を止め、警察に保護され、家に連絡されたときだった。

 しかし、いまの友輔は、保育園の年長組。友之パパより一年早く、パパの分厚い掌での教育が必要になるとは・・・まさに、腕白度では自分を超えてくれた息子・友輔の尻をたたきながら、少し誇りに思う友之だった。そうなのだ、男の子は、オヤジからケツの一つや二つ叩かれるくらい元気でないと困るのだ!

 夫・友之の厳しいパパ振りを襖からのぞいて見ていた玲子は、友之の平手がドシン、ドシンと息子の尻に振り下ろされる振動を感じながら、

「さっすがぁ、友之!しびれちゃう〜!やっぱ、パパに叱ってもらうと違うわ・・・」

と、内心、「締めるときは、ビシッと締めてくれる」頼りがいのある夫に惚れ直すのであった。

 友之と友輔のパパと息子の話し合いを、そっとベランダ側の窓から覗く、もう一人の人物がいた。

 いつも菅原家で友輔のお仕置きが始まる気配を聞きつけると、ベランダづたいにすぐに覗きにやってくる、104号室の岡田大輔君だった。保育園では、友輔と同じ組。腕白度では、保育園で、友輔と一に二を争う、最大のライバル、そして、最良の親友だった。
 
 保育園では、二人とも大好きな206号室の小沢友紀ちゃんの前で、「ママのお仕置き」のすごさと、泣かないでガマンできた自分の強さを自慢しあう仲だった。

 小沢友紀ちゃんの前で、

「あ!友くん、きのう、おちりぶたれて、ないてただろう!」

とバラして、ライバルを出し抜くため、いつも友輔の家でお仕置きが始めるのがわかると、そぉ〜と偵察にくる岡田大輔君だった。

 窓からのぞく、岡田大輔君。

「あ!友くん、きょうは、パパにおちりたたかれてる・・・・」

 そして、布団のシーツをギュッと握り締め、泣くこともせず、ジッとパパからの超・厳しいお尻叩きに目を瞑って耐えている友輔の様子が、大輔君の目に映った。

「ボクはまだママからだもんなぁ〜、友くん、すごいなぁ〜〜」

 父と息子のスキンシップの経験がまだない大輔君は、友輔が少しうらやましかった。

バチィん!

バチィん!

バチィん!

ベチィん!

べチィん!

 十五発を越える頃になると、友輔のお尻の痛みも、そろそろ我慢できないものになってきたらしく、

「いたいよぉ〜〜!パパ、もうぶたないでぇ〜〜〜!」

と叫び、両手で必死に自分の真っ赤なお尻を隠そうとする友輔。

「手をどかしなさい!まだ、お仕置きは終わってないぞ!」

と、厳しくしかり、友輔の腰を抑えていた左手で、友輔の両手を掴み、再びお尻を丸出しにする友之だった。

「わぁ〜〜〜〜〜〜ん!いたいよぉ〜〜〜〜〜!ゆるヂてぇ〜〜〜〜!」

と、ついに大きな声で泣き始める友輔だった。

 玲子ママは、襖の陰から、「友君、がんばって!」と、そぉっと応援している。

 窓から覗くライバルの岡田大輔君も、いつしか「友くん、がんばれ!」と応援していた。そして、窓をそっと閉めると、自分の部屋へ戻っていく。友輔がパパからお尻をぶたれて泣いていたことは、だれにも言いふらさずに黙っておこうと思った。「おとこどうしだもんなぁ〜!」と思っていたのだ。

 友之の仕上げの五発が、一発ずつドシン、ドシンと友輔のお尻に炸裂していた。必ず、一発毎に、手は頭の上まで目一杯上げて、お尻めがけて、一気に平手を振り下ろす友之だった。

バチィん!

バチィん!

バチィん!

ベチィん!

べッチィ〜〜〜〜〜〜ん!

 仕上げの一発、特に厳しく、友輔の真っ赤に染まったお尻に着地するのだった。

「よし!お仕置きは終わりだ!さあ、立ってパパの方を向きなさい!」

 引き続き、厳しく息子に指示する友之パパ。

「わぁ〜〜〜〜〜〜ん!ごめんなさぁ〜〜〜〜〜い!」

と、自分に抱きついてくる友輔。そんな友輔を自分から離し、自分の前に立たせるスパルタ・パパの友之だった。そして、言い聞かせるように説教するのだった。

「友輔は男なんだから、ママを大切にしなくちゃだめだぞ!パパのいない時は、男として、ママを守ってあげないといけないんだぞ!わかったか?」

 友之が、オヤジとして、そして、男として、息子の友輔にした初めての説教だった。

「は、はい・・・・グスン・・・」

 パパの前に立ち、左手では、涙を必死で拭き、右手では、痛む真っ赤なお尻を、そぉ〜〜〜〜〜となでる友輔だった。パンツはまだひざのところだった。

「わかったか!」

「は、はい・・・・」

「さあ、わかったなら、パンツを穿きなさい!」

「おチリがいたくてはけないよぉーー!」

と、甘えようとする友輔。玲子ママのお仕置きの経験から、お尻を叩かれたあと、ブリーフを穿くのは、お尻がすれて痛いことを知っている友輔だった。

 甘えさせるのはまだだ!と、仕上げの厳しいオヤジっぶりを発揮する友之。

「このくらい痛くない!パンツをちゃんと穿きなさい!」

と、息子のパンツの腰ゴムをムンズとつかみ、パンツが股に食い込むくらい豪快に、ズっと引き上げて、息子に強引にパンツを穿かせる友之パパ。

「おちり、いたぁ〜〜い!」

と言って、再び泣き始め、友之パパに抱きついてくる友輔。

 友之パパは、急にやさしい顔になり、そんな友輔をグッと抱きしめ、

「よし!友輔はえらいぞ!パパとおそろいのパンツだ!」

と言った。  

 そして、友輔を自分から離し立ち上がると、パジャマとパンツを脱ぎ、あのブリーフを穿こうとする友之だった。

ビィ〜〜〜〜〜〜〜!

「え・・・・」

「アッ!」

「お〜〜い、玲子!パンツ破けちゃったぞ!」

「やだ、あなた!本当に穿いたの?????」

と、台所から玲子ママの声。

「どうするんだよぉ。来年のOB会での一発芸!」

「やっぱり、パパには、小6用のV9ブリーフは無理ねぇ・・・」

「パパ!ボク、このパンツじゃヤダ!パパとおそろいじゃないもん!」

 さっきまで泣いていた友輔はパンツをさっと脱ぎ捨て、友之パパの愛のもみじマークがたくさんついたお尻丸出しで、すばしこく逃走モード。

「コラァッ!友輔!穿きなさい!反省してないな!またケツひっぱたくぞ!」

 そういって、すばしこい友輔を追いかける友之。

「やだぁ〜!」

と言って、すばしこく部屋中を逃げまわる友輔。

「コラァッ!待ちなさい!コイツ、すばしこいヤツだ!」

と言って、友輔を捕まえようとする友之。

「ちょっと、ふたりとも、パンツも穿かないで、家の中走り回わるのはやめなさぁ〜い!!!」

と玲子ママの一喝。

 狭い社宅の部屋の中、真っ赤なお尻の友輔を追い掛け回す、フリチン・パパの友之、それを社宅中に響くデカイ声でたしなめる玲子ママであった。

 いつも通り、騒がしく、ド派手な、体育会系一家、菅原家の日曜日のお仕置き劇場であった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 その日以来、友輔をお仕置きするのは、もっぱらパパの友之の役割だった。玲子ママが、友輔を叩くことはほとんどなくなったのである。

 玲子ママは、友輔のやんちゃが過ぎたときは、

「あ、パパにいいつけちゃうから!」

と言うのだった。

 その言葉に、友輔はビクッとして、たいていはおとなしくなった。友輔のなかでは「やさしいパパに怖いママ」の構図がその日を境に逆転していたのだった。

 もちろん、
 
「パパなんて、こわくないよぉ〜〜!べぇ〜〜〜だ!」

と反抗するときも多かった。

 そのときは、友輔のやんちゃがあまりにも目にあまり、父親にビシッと叱ってもらわないと困ると玲子ママが判断したときのみ、夫が帰ってきた時、友之パパの鋼のように硬い「右掌」に、友輔の躾けを頼むのだった。

 男の子が立派な一人前の男になる成長過程で、必要不可欠な、厳しいオヤジの登場であった。


六、玲子!さすがは俺の女房だ!

 お仕置きも終わり、友輔もやっとパンツを穿いてくれて、やっと落ち着いた菅原家。

 ソワソワと落ち着かない友之に、

「はい、お小遣い!さっき村上さんが来たのよ、午後六時に千葉駅東口で待ってますって・・・」

「え!あいつ気がきかねぇなぁ・・・」

 後輩とソープにいざ出陣!が女房にばれたかと、真っ赤な顔になり、必死で言い訳を考える友之に玲子は、

「今日は、友輔のこと、ビシッと叱ってくれて助かったわ・・・まあ、楽しんでらっしゃい!村上さんと!」

「ああ・・・サンキュ・・・」

 自分が後輩とネオン街に行くことは、妻にもバレバレのことは友之も気がついていた。真っ赤な顔になりならも、

「玲子はヤッパ話がかわる・・・さすが俺が惚れた女房だ・・・」

 そう思って玲子から渡され手に握ったままのお札を開いてみる友之。それは一万円札三枚、三万円だった・・・

「おっと、こんなにいいのかなぁ・・・でも、これで後輩にもおごってやれる・・・」

と思い、さらに真っ赤な顔になる友之だった。

「じゃ、行ってくる・・・」

 照れ隠しをしながら、玄関を出る友之。

「いってらっしゃぁ〜〜〜〜い!」

「あ、パパ!おでかけ、ボクも連れてって!」

「ダメ!パパは村上さんとお仕事なの!二十年はやいのよ!この腕白坊主!」

「え!ボクもいきたぁ〜〜〜い!」

「ダメ!友君は、ママと一緒にケーキ屋さんにいって、今年のクリスマスケーキを選ぶの!」

「え!クリスマスケーキ!ボク、木のかたちしたちゃいろのケーキがいい!」

「あぁ、ブッシュ・ド・ノエルね!じゃあ、今年はそうしましょう!」

と、息子と妻の元気な声を後ろに聞きながら、後輩との待ち合わせ場所へといそぐ菅原友之だった。

おわり

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