ある体育会系大学生の告白手記第二十一弾

〜嗚呼、青春の金カップ〜

季刊雑誌「堅尻青年」平成15年秋季号(不二沢大使・編集、堀小路好男・監修発行)より

金サポ翔太シリーズの目次へ

 

一、自己紹介            

二、ホッケーを始めたわけ       

三、寮生活1〜金サポ天国〜     

四、男の人生そんな甘くなかったッス 

五、耐え抜け!銭湯での視線!    

六、お仕置き解禁日ッス       

七、リニア・「ケツ」セラレーターっス

八、強烈!ケツ・スティック〜涙、ちょちょ切れッス

 

一、自己紹介

 こんちわ!自分は、藤本翔太18才。172cm 62kgで、東和大学経済学部一年生ッス。よろしくです。  ↓↓の一番左側のヤツが自分です。

 夏合宿で日焼けした笑顔がセールスポイントかな?だれか自分の兄貴になってくれる人います?

 え?自分たちサッカー部かって?

 いや実は違うんです。まあ、ユニは、サッカーのユニをそのまま流用なんで、そう思われても無理ないッスけどね。

 実は自分、大学では、ホッケーやってるんです。一応、体育会なんですよ。

 ホッケーって言っても、アイホじゃないッスよ。フィールドホッケーですよ。(ヒ〜〜〜、超マイナー!)略してフィルホっす。

 知ってます?フィールドホッケー。

 実は、自分もフィルホなんて東和大に入って先輩から勧誘されるまで、全然知りませんでした。

 ちなみに、東和大の女子フィルホは、スゲェ強豪ッス。それに比べて、男子フィルホは、超弱くて、二部リーグで最下位独走中ッス。しかも悪いことに、東和大の男子アイホもすげぇ〜強いんで、全く関係ないはずなのに、「お前ら軟弱!!」とか男子アイホのヤツラにいつもバカにされてるッス。情けねぇ〜〜!

 でも、自分たちの部だって、一応体育会らしく部員は全寮制だし、上下関係も結構厳しいッスよ。

 

二、ホッケーを始めたワケ

 みなさん、知ってると思うっスけど、東和って結構偏差値高いんスよ・・・エヘヘ。

 でも、東和建学の父・花沢万吉の教えによって文武両道がモットーなんで、スポーツ特別推薦入試 もビシバシやってて、体育会系もメチャクチャレベル高いんスよ。これが。

 オレ自慢じゃないっスけど、高校のときは、ズバリ「帰宅部」。そう、六時間目の鐘とともに去りぬで、友達とゲーセン直行の毎日でした。

 そんなヤクザな生活を反省して、東和に入ったら体育会に入ってスポーツやって体鍛えるぞ!なんて、決意したのはよかったんスけど、時すでに遅し。

 うちの大学の体育会〇〇部って、高校時代運動部経験がないと、ほんとんど門前ばらいなんです・・・

 オレ、野球結構好きなんで、硬式野球部に説明聞きに行った時なんか、いきなり、先輩が、

「お前、高校の時のポジションは?」

ですからねぇ〜〜、これじゃ、オレなんか始めからお呼びじゃないッスよねぇ。

 でも、捨てる神あれば拾う神あり!

 あったんですよ。高校時代の運動部経験不問の部が一つだけ。しかも、綺麗な女の先輩たちが大々的に勧誘してるんですよ。

 さらに、勧誘パンフには、


「男子メンバー大募集!経験不問!

入部希望者は、

入部説明コンパ 4月〇日午後6時

渋谷109斜向かい居酒屋「ダイコンの花」に集合!!

飲み放題・食い放題だYo!

しかも、入部希望者全員に女子部員よりプレゼントあり!!

東和大学体育会フィールドホッケー部」


なぁ〜〜んて書いてあるんですから・・・こりゃ、野郎の新入生が集まらないわけないでしょう。

 知ってました?野郎のユニに比べて、フィールドホッケーの女子ユニのスカートって、ノンケのヤツに言わせると、メチャかわいいらしいんです。

 後で聞いてみると、あのスカートにだまされた!って、ボヤいてるヤツ、結構いるんですよね。

 オレは違いますよ。女の子には興味全然ないッスから・・・

 入部決めたのは、スゲェーいかす四年の今井主将の弟になりたかったんです!あ、ついに告白しちゃった・・・ヤバ・・・でも、夏合宿で、主将は正真正銘ノンケだってわかったんで、いま少し凹んでます・・・ペコ。

 で、新歓説明コンパでは、男の先輩はやさしいし、綺麗な女の先輩にさんざんチヤホヤされて・・・コンパの終わりに、入部届けが配られて、自分の名前書いて拇印押せば、もう東和大学体育会フィールドホッケー部一年部員ってわけです。

 自分を含めた十名のヤツが、迷わず即入部承諾のサインっす。で、入部届けと引き換えに、先輩女子部員の綺麗なお姉さんが、

「〇〇君!入部おめでとう!がんばってね!」

チュ!

っていうわけッス(^^)ゞ

  それで、かわいいリボンが結ばれた「入部祝い」って書かれた結構デカイ箱をプレゼントされたッス。

 入部迷っていた五名も、それをみて、即、サインっす。

 こんな風にして、自分たち十五名の一年部員が誕生ってわけです。

 で、そのプレゼントってなんだったと思います?これがですねぇ〜〜、自分たち一年を苦しめることになる通称「金カップ」で呼ばれるものだったんですよ!


 

三、寮生活1〜金サポ天国〜

 「あ〜〜〜、これから体育会の寮生活かぁ〜〜〜、超厳しいんだろうなぁ〜〜!」

 なんて、半分覚悟、半分不安の中で、その翌週から自分たち一年部員の寮生活が始まったッス。

 みなさん、そして、編集長の不二澤さんの期待を裏切って悪いッスけど、これが思っていたより楽勝だったんです。

 確かに、一・二年は、個室でなくて、小さい部屋に同期の三人と相部屋なので、プライバシーはないッスけど、押入れのような棚にカーテンつきのベッドが、一人に一区画割り当てられていて、すげぇ〜いい感じなんスよ。

 自分は、そのベッド、穴蔵の住処って感じで、すげぇ〜気に入ってるッス。実は自分、ガキの頃、家の押入れに隠れて秘密基地ゴッコとか大好きだったんで、それもあると思うッス(恥)。

 その穴蔵ベッドの中には、小さなビデオつきテレビも備え付けられていて、(カプセルホテルみたいな感じッス)ヘッドホンつければだれにも邪魔されず、テレビもビデオも楽しめるッス。

 でも、ひとつだけ、カルチャーショックだったのは、寮では、いきなり家から持ってきた下着没収で、即、金サポってヤツに着替えさせられたことなんです。 

 知ってます?金サポ。ケツワレとか呼ぶ人もいるみたいッス。

 なにかっていうと、男性用のアスレティック・サポーターなんですけど、アメリカでは一般的なのに、日本のスポーツ界では、プロ・アマを問わず、ほとんど絶滅状態な んです。だから、知らなくても無理ないっすよね。

 そんな絶滅状態のサポーターを、なんで、自分たち、東和大の男子フィルホ部員がはかなくちゃならないかっていうと、単にゲン担ぎの伝統からなんです。

 一時、日本でも金サポ全盛時代があって、その時、東和の男子フィルホは、例年、連戦連勝、一部リーグでブッちぎりの首位独走状態だったらしいんです。

 ところが、 ブームが去って、金サポつけるのやめたら、いきなり一部リーグ最下位で、しかも入れ替え戦にも負けて、屈辱の二部陥落で、現在に至っているわけッス。

 だから、二部陥落の年から、三十数年間、一年から四年まで、自分たち東和のフィルホの寮では、金サポ常時着用で、一部復活を期して気合を入れているってわけ ッス。スポーツの世界って、こういったちょっとしたことにこだわるんスよね。

 

 金サポって、最初は、ケツがモロ見えなんで、ちょっと恥ずかしいっすけど、寮では野郎同士なんで、すぐに慣れるッス。 

 初めてはくときは、結構恥ずかしくて、自分なんか、顔真っ赤でしたけど、

「 翔太!そんな、恥ずかしがるなーー!男同士だろ!チンチンは上を向けてしまえよ!」

って、今井主将がやさしく指導してくれったッス(^^)/

 「金ツリ袋」って、広げるとメッシュで網みたいになってるんスけど 、それにチンチンをやさしく包み込まれる感触と、ケツの開放感!がクセになって、慣れちまうと、もうトランクスやブリーフにもどれなくなるッス。

 フィルホ野郎は、寮だけでなく、キャンパスでも、フリーで出かけるときも、いつでもどこでも、金サポっス。

 先輩なんかは、金サポ一丁にTシャツすがたで、寮のなかウロウロしてるし、寮の風呂場へ行く時なんかは、肩にタオルかけて、金サポ一丁ッス。

 隠れてブリーフとかトランクスはいてるところ先輩に見つかると、金サポ一丁でキャンパス一周罰ランらしいッスけど、最初のうちは、みんなすぐに金サポが気に入っちまうんで、その罰食らってるの自分 たち見たことありませんでした。

 でも、そのうち、金サポ穿き続けることが苦痛になってくるんです・・・

・・・・・・・・・

 センズリもサポーターの金ツリ袋から横チン決めてシコシコシコ!ドピュ!で楽ちんッス。

 あ、センズリのことも告白しとかないといけないッスね。三・四年の先輩とかは、個室なんで知らないッスけど、自分たち一年は、相部屋の三人のうち誰かが、

「じゃ〜、オレ、そろそろ寝るわ」

で最初にベットへ行くと、 たいていソイツがシコシコはじめるんですよ!

 ゴソゴソ、ミシミシ、ガタガタ、ギィ〜コギィ〜コそして、カーテン・ユサユサですぐわかるっす。

 ちなみに、ノンケのヤツには、 先輩からのお下がりエロ本とエロビデオが豊富にあるので、オカズにはこまらないみたいッス。

 自分は、金サポ一丁で寮内をうろついてる先輩方のムッチリしたケツを思い浮かべて・・・ヤバ・・・これ以上は秘密ッス。

 それで、三人のうち誰かが始めると、まだ起きてる他の二人のうち一人 から、

「うるせーぞー、翔太!シコってんなよーーー」

って感じで突っ込みがはいるッス。

「うっせーよー、ハァハァ・・・いいだろー」

って、かまわずやってると、

「じゃぁ!オレもそろそろ寝るかぁ〜〜!」

なんて、他の二人も必ず各自のベッドに入って 、それで三人仲良く、各自のベッドでシコルッス・・・

 自慢じゃないッスけど、最近、自分たち三人、かなりシンクロ状態なんで、

シコッシコッシコッ!ウッ!イックゥ〜〜〜〜!ドピュ! ドピュ!ドピュ!

シコッシコッシコッ!ウッ!イックゥ〜〜〜〜!ドピュ! ドピュ!ドピュ!

シコッシコッシコッ!ウッ!イックゥ〜〜〜〜!ドピュ! ドピュ!ドピュ!

って、三人ほぼ同時にフィニッシュっス。

 それで、シコったあとは、だいたいみんなグッタリして眠くなるんで、

「だれか電気消せよ〜〜〜」

「やだよ〜〜〜、お前消せよ〜〜〜」

「一番最初にイっちゃったヤツが消す約束だろ!」

「俺、最初じゃねぇーよ」

「最初だろ!うそつくなよー!この早漏野郎!」

って感じで、なかなか消灯にはならないッス。

 で、見回りの先輩から、

「お前ら、起きてるヤツいないんだったら、はやく電気消せ!」

って怒鳴られるのが落ちッス。

 ほとんど毎晩こんな調子ッスよ。男子寮でのセンズリって意外にオープンなんスよ。

・・・・・・

  でも金サポで一つ困るのは、金サポ一丁で前が反応しちゃうと、先輩とか同期にモロバレなんで、ヤバイっス。

 いままで、一番ヤバかったのは、入寮儀式の時だったッス。

 入寮儀式ってのは、先輩方全員の前で、金サポ一丁で自己紹介した 後、自分たち一年が先輩に早く名前を覚えてもらうため、主将から、黒マジックで、金ツリ袋に名前書いてもらうことッス。

 金サポ一丁で、主将の前に立って、後ろに両手を組んで、股間を突き出 して、 

「ウッス!お願いします!」

って、挨拶するッス。

 で、主将が、黒マジックで、自分たちの金ツリ袋に名前を書いてくれるッス。

 これが、すごくむず痒くて股間直撃なんスよねぇ〜〜!

 金ツリ袋の生地の厚さって、かなり薄いんで、マジックでチンチンの裏側をなぞられてんのと同じなんスよ。これが。

 主将は、自分たちのチンチンが反応してきちゃうと、

「翔太ぁーーー!名前が書けねーだろー!根性で耐えろ!」

って言いながら、顔はニヤニヤさせて、構わず名前を書き続けるんです。まわりの先輩方は、全員、大爆笑だし、自分なんか、声上ずらせて、

「ウ、ウッス!」

とかやっとの思いで返事したッスけど、チンチンは一向に鎮まらないし、爆発寸前でマジやばかったッス。 

 派手に反応しちゃったヤツほど、字が歪むッス。自分のヤツも「少し」歪んでます・・・恥。

 自分たち、あまりマメに金サポの洗濯しないんで・・・っていうか、一年は選択させてもらえないので・・・入寮儀式の黒マジックの文字も、かなり後々まで残るんです・・・

 だから、名前が派手に歪んじまうと、

「あの時の翔太のアソコ、まじヤバかったよなぁ!」

なんて、同期に言われ続けるので、かなりの「汚点」になるッス。

・・・・・・・

 先輩とか同期に、金サポ一丁の前が反応したところ見つかると、

「あ!翔太!お前、ビンビンじゃん!なにやらしいこと考えてるんだよーー!」

とからかわれて、たいてい「竿ピン」食らうッス。

「竿ピン」てのは、チンチンをデコピンの要領で指で、

ビコ〜〜ん!ビコ〜〜ん!

って弾かれることッス。ちなみに、金サポ一丁「タマピン」もタメ同士の罰ゲームでよくやるッスけど、あれはかなりヤバイっす。

 朝勃起ちビンビンで、小便行くとこ先輩につかまると、たいてい、

「オッス!翔太!お前、朝から元気だな!」

「ウッス!」

ビコ〜〜ん!ビコ〜〜ん!

って、竿ピン一・二発は食らうっス。

 同期の場合と違って、先輩から話しかけられたら、自分たち一年は、一応、両腕を後ろに組んで、直立不動で、

「ウッス!」

なんで、先輩の竿ピンからは逃げられないッス。

 

四、男の人生そんな甘くなかったッス

 自分たちの先輩って、本当に金サポ似合うんスよねぇ〜。ケツとかしっかり鍛えていて、プリッと厚みがあるっていうか・・・

 先輩なんか、体育会学生会館のシャワー室で、他の体育会のヤツに、金サポ一丁のケツさらして、

「いいケツしてるじゃん!」

なんて、ポンポン叩かれるッスよ。

 それに比べて、自分たち一年は、まだまだ「貧ケツ」で、金サポ一丁で、ケツ晒すのは、ちょっと格好悪いッス。ちょっとした刺激で、前も、すぐビンビンになっちゃいますしね・・・まだまだ金サポが、自分にフィットした下着になってないッス。

 それと、似合わないながらも、最初のうちは金サポも快適で、サクサクっといくかと思った自分たちフィルホ一年の寮生活っスけど、そう甘くはなかったッス。

 自分たち、ある晩、突然気がついたッス。

 相部屋の渇也(一の写真の真ん中のヤツっス!)が、 困ったような顔で、自分に聞いてきたんです。

「なあ、翔太・・・先輩たち、金サポ洗濯しないのかなぁ〜?お前、金サポの取替えどうする?そろそろ汚くなってきたぜ・・・痒いしさぁ〜」」

「しらねぇ・・・洗濯なんてしてねぇ〜んだろ・・・干してる時結構臭うし、金ツリ袋の裏とか結構黄色い染みついてるし・・・」

「だよなぁ・・・やばいよなぁ・・・オレさぁ・・・昨日、シコッてる時、かなり派手な染みつくっちまってさぁ・・・」

 そう言いつつ、渇也はジャージを脱いで、自分に金サポみせるんですよ。

「うわぁ!ヤベーじゃん、こんなデッカイ染みつくってさぁ・・・先輩にみられたら、マジ、金サポ一丁でキャンパス一周ランニングとかやらされるんじゃねぇ!」

「え〜〜〜〜!マジやべぇ〜〜〜よ、それ・・・他の体育会のヤツラからバカにされるよ・・・」

「しっかり横チン出して、シコれよなぁ・・・」

「わかってるけどさぁ・・・金ツリ袋でタマの根元しめつけられるみたいでさぁ・・・イマイチなんだよな・・・それでさぁ・・・」

「そうかぁ?オレは、あんまり感じないけどなぁ・・・」

 もちろん、渇也が中出しオナニーに興じたことはわかっていたッスけど、それ以上は聞かなかったッス。

 で、渇也がいまにも泣き出しそうな顔してるんで、

「バァ〜カ!取り替えればいいじゃん!名前だったら、オレが書いてやるって!生協で新しいの買えよ!」

って言ったんです。

 そうしたら、渇也は、

「売ってないぜ・・・生協のどこにも・・・」

「え!ウソだろ!」

 そうだったんです。入寮以来、俺たちに渡された金サポと金カップは、それぞれ一組。

 特に、取替えの金サポは 生協で注文しないと手に入らなかったんです。

 後で先輩にやらされるんスけど、生協のお姉さんに金サポ 注文するのって超恥ずかしいんスよね・・・自分なんか、思わず、金サポとか言っちゃって、お姉さん、

「はぁ〜〜???」

とかマジ顔で聞いてくるし、大恥の赤面でした・・・

 でも、そのことを知るのは夏休み明けになってからで、その時は、真剣に悩んだッス。

 入寮以来、自分たちの下着は、金サポ→金カップ→金サポ→金カップ→・・・・の規則正しい生活が続いていたんです。もちろん、寮とフリーでは、金サポ、練習時は、金カップっす。

 金サポと金カップ(金カップサポーター)は、特に洗わずに、先輩にならって、干すだけだったッス。

 先輩が洗ってないのに、自分たち一年が洗濯するのもなぁ〜〜って言う、体育会系独自の遠慮からッス。

 一ヶ月くらいした五月も中旬になると、金サポ、金カップともかなり臭ってきて、チンチンとか股の痒みが、もう半端じゃなくって来たッス。 金ツリ袋の染みも派手になるし、金サポ自体もだんだん黒く汚れてくるし・・・

 で、その晩、渇也と一緒に、三年の先輩に聞いたッス。

「自分たち、金サポの替えを買いたいッスけど、どこで買えばいいッスか?」

ってです。

 ちなみに、先輩に話す時の一人称は「自分」ッス。「オレ」とか「ボク」とかいうと、ケツ・スティックっていう罰を食らうッス。これについては、また後で告白するッス。

 その三年生の先輩、 金サポ一丁にTシャツのいつもの姿で、ニヤッとすると、

「そんなのどこにも売ってねぇ〜よ!オレたちだって、一年間、おんなじヤツはき続けるんだぜ!お前たちもそうしろ!」

って言うんです。

 渇也と自分は、まさに、

ガァ〜〜〜〜〜〜ン!!!

状態。聞いてねぇ〜よぉ〜〜〜〜!って感じだったッス。

 でも、一年だからって、ここで引っ込んでいたんじゃ、体育会の寮じゃやって行けないッス。

「自分たち、金サポ洗濯したいんスけど・・・いいッスかぁ?」

って聞くと、

「俺たちだってほとんど洗濯しないんだぜ!一年のクセにもう洗濯かぁ??生意気だなぁ・・・それに、せっかく、主将から『サイン』してもらった記念すべき金サポだぜ!洗濯して『サイン』が落ちちまってもいいってのかぁ?え?お前らぁ・・・」

って、なにやら先輩の言葉に威圧的で険悪な雰囲気が漂ってきたッス。

 こんな時、体育会系野郎の返事は、

「ウッス!よくないと思います!」

しかないッス・・・

「よし!じゃ!洗濯せずにはき続けろ!」

の先輩の一言ッス。

 結局、自分たちの

「ウッス!」

の応答で、一件落着にさせられたッス・・・

 それからが、快適だったはずの金サポの痒さとの戦いが始まったッス。加えて、渇也は、中出しオナニーのデッカイ染みを、隠すのに必死だったッス。

 金サポってのは、つけるとき、金ツリ袋がチンチンをフワァと包み込む、あの感触が野郎にとってはたまらないッスけど、あの金ツリ袋が、実はクセモノだったんです。

 当たり前ッスけど、金サポってのは、サポーターっす。そう、当たりの激しいスポーツをやる野郎の大切な部分を怪我から守るのが本来の目的なんです。

 金ツリ袋って、ソフトでフワァとした「チン」触りなんスけど、野郎の股間にしっかり密着して包んで、ガードしているんです。

 だから、メッシュ構造とはいえ通気性はイマイチなんです。5月中旬を過ぎると、股間の汗での蒸れは、半端じゃなくなるッス。スゲェ〜〜痒みが、突然、自分たちの股間を襲ってくるんです。

 金サポの臭いにはすぐ慣れるッスけど、あの痒みだけは、もうたまらないッス。もうガマンできずに掻き始めると、チンチンが反応してきちゃって・・・やたら始末が悪いッス。

 例の三年の先輩に、

「痒くてたまらないッス!」

って言ったら、

「痒くなったらシコれ!」

の一言で片付けられちゃいました。

 他の先輩は、

「お前たち、なんだったら、ここでシコってもいいんだぜ!」

の二ヤニヤ顔で、マジ恥ずかしかったッス。

 寮にいるときは、パカッと股をおっぴろげて、金ツリ袋すこし浮かして、風通しよくできるんで、まだいいッスけど、フリーで外にいる時とか、講義中なんかに、痒くなると、もうその辛さったら、ほとんど拷問状態ッス。

 昔、中国で、「くすぐりの刑」ってのがあって、「ムチ打ちの刑」より数倍ツライ罰だって聞いたことがあるっスけど、まさにその気持ちがよくわかったッス。

 それで、講義中、ガマンできずに、ジーンズの股間、ボリボリ掻いてると、

「翔太!授業中にシコるなーーーー!」

とか、結構デカイ声で、周りの連中の突っ込みが入るんで、野郎はニヤニヤ顔、女の子には白い目で見られるし、教官には思いっきり睨まれるしで、マジ大変なんです。

 だいたい、教室の後ろの方で、自分の周りで講義受けてる連中って、他の体育会の一年ばっかなんで、自分たちフィルホの金サポのことは、百も承知なんで、ワザとからかってくるんスよね・・・

 

五、耐え抜け!銭湯での視線!

 それから、自分たちの部では、寮の風呂が小さいので、よく銭湯にも行くんスけど、自分の場合、主将で四年の今井先輩から、よく銭湯へ誘いがかかるんです。自分、今井先輩にはかなり気に入られてるみたいッス。

「翔太!今夜は、銭湯のデッカイ風呂に入ってリラックスしよぜー!オレ、おごるからさー!」

とか、先輩がやさしく誘ってくれるんです。

 でも、これがうれしい反面、結構気を使うし、ちょっとやっかいなんですよ・・・

 自分たち金サポっスよね。寮内では、もうほとんど恥ずかしさはないッスけど、銭湯とかで金サポ一丁ケツ丸出しの格好悪い姿晒すってのは、正直、かなり抵抗あるッス・・・

 もちろん、先輩の誘いは断れないのが、体育会の辛さッス。

「ウッス!ありがとうございます!」

で、一緒に銭湯いくんスけど・・・男湯とはいえ、金サポつけたままだと、周りの視線が、一斉に先輩と自分に集まるんスよね・・・

 先輩は、そんなことにもどこ吹く風って感じで、金サポ堂々周りに晒して、すげぇ〜〜貫禄ッス。

 自分が真っ赤な顔で、急いでマッパになろうとすると、

「翔太!金サポ、そんなに恥ずかしいのかァ〜〜!」

とか聞いてきて、自分が真っ赤な顔で、

「ウ、ウッス!」

とか答えると、

「気にスンナ!そのうち慣れるって!俺たちの金サポ、アイツらに見せつけてやろーぜー!」

とか言って、一向にマッパにならないんスよ・・・

「まずは体重チェックしようぜーーー!」

とかいって、 周りの人たちの間をわざわざ通って、体重計の方へ行ったりして、なかなか風呂に入らないんですよ。

 まわりのおじさんたちは、ジロジロ・ニヤニヤ。

 中学生とか高校生は、指差しつつ、

「ダッセー、なにあの変なパンツ!ケツ丸見えジャン!」

「きったねぇ〜〜、なんか臭わない??」

なんて、はっきり聞こえるヒソヒソ話。

 小6くらいの小坊が一番やっかいで、

「やぁ〜〜〜い、翔太!ダッセー」

とか、

「翔太さん!恥ずかしくないですか?なんでケツ丸出しなんですか?ギャハハハハ・・・・」

「その黄色い染みなんですか?翔太さん!キャハハハハ・・・・」 

とか、しっかり金ツリ袋の名前チェックされて、完全になめられてるッス。

 こういった場面でも、体育会系では、先輩のペースにあわせるのが基本なんで・・・自分もなかなかマッパになれず、もう周りの視線に根性で耐えるしかないッス。

・・・・・・・

 風呂から上がると、まずは、先輩の大好きな、そして、自分も大好きな(^^)明治のフルーツ牛乳で乾杯ッス!もちろん、今井主将のおごりッス。

 でも、楽しいのはそこまでで、その後、先輩は必ず、金サポ一丁、マッサージチェアーで最低30分は、リラックスタイムなんです。

 マッサージチェアーは有料なんで、先輩は、そこまでおごってくれないッス。っていうか、四年の先輩に並んで、自分もマッサージチェアーでリラックスってのは、一年のクセに生意気なんで、できないッス。他の先輩とかに見つかったら、マジヤバいっ スもん・・・

 かといって、自分だけお先にってわけにはいかないのが、体育会系の辛さッス。

 もちろん、先輩より先にジャージとか着ると、

「翔太、お前、もう帰りてぇ〜のか?さびしぃ〜〜なぁ〜〜。オレは、もうチョイここでリラックスしてぇ〜なぁ〜」

なんて、半分命令、半分おねだりモードで主将にいわれちまうんで、結局、金サポ一丁のまま、主将の横に突っ立って、

「翔太!今日の練習、きつかったかぁ〜〜?」

「ウ、ウッス!」

って感じで、主将の話相手ッス。

 しばらくすると、先輩は、マッサージチェアーの上で居眠りを始めるんで、自分は仕方なく、再びあたりの視線を一斉に感じつつ、金サポ一丁のまま、脱衣所の無料テレビに集中して、

「あ〜〜〜いい風呂だった!翔太!そろそろ帰るか!」

の主将のお言葉をただひたすら待つしかないッス。

 

六、お仕置き解禁日ッス

 自分たちフィルホでは、先輩とかから食らうペナルティーのことを「お仕置き」って呼んでるッス。

 五月も中旬になると、自分たち東和の体育会各部で、一年生に対するシゴキが始まるッス。

 まあ、「五月病」じゃないッスけど、自分たち一年も、この時期、中だるみ状態に陥りやすいですし、先輩に言わせれば、最初から「締め」過ぎると一年が全員逃げ出しちゃうんで、ゴールデンウィーク明けくらいが、待ちに待ったシゴキ解禁日っつうわけッス。中だるみ一年に気合を入れる絶好のタイミングっていうわけッス。

 今年は、自分たちフィルホ一年が先輩から「金サポ気合ではき続けろ!洗濯はするな!」なんて命令されて、「軽い」ショックで落ち込こみつつも、モーレツな股間の痒みと戦っている頃、パンキョー語学クラスが一緒で剣道部一年の三宅の、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!白ブリ一丁!!!!ワッショイ!ワッショイ!」

の気合の掛け声が、先輩たち、そして、自分たち体育会一年野郎に、「シゴキ開襟日」を知らせることになったッス。

 剣道部の男子寮では、一年は、入部以来禁ズリで、白ブリーフ一丁の小坊スタイルを強制されるッス。

 で、友達の話だと、三宅がついにブリーフの中で粗相しちまって、それであえなく、染み付きブリーフのまま、罰ランっつうことになったらしいッス。

「東和ぁ〜〜〜〜〜!白ブリ一丁!!!!ワッショイ!ワッショイ!」

ってデッカイ声で叫びながら、三宅は、フロントにデッカイ茶色のゴワゴワ染みつけた白ブリ一丁のまま、真っ赤な顔して、体育会学生会館の周りを10周くらいランニングさせられてたッス。

 右手には、しっかり竹刀を握ったままでの罰ランで、時々、先輩の命令で、

「やぁ〜〜〜〜、面!面!面!面!面ぇ〜〜〜〜ん!」

って、剣道の稽古も入るッス。

 三宅のパンツは、白ブリっていっても、もうかなり汚れていて、すこし灰色っぽかったッス。フロントなんか、例の茶色い染み以外にも、黄色い染みが浮き出てきちゃってて、ケツの部分も、いわゆるウン筋がすけてみえてるし・・・自分たちの金サポじゃないッスけど、一目見て痒そうだったっス。

 罰ランコースの途中で見張っている先輩の前にくると、必ず「その場駆け足」の体勢になって、

「三宅!気合入れお願いします!」

って、先輩に竹刀渡して、先輩からケツ竹刀食らうッス。

 先輩は、竹刀受け取ると、

「よし!ケツ出せ!」

って命令ッス。

 三宅は、その場駆け足をやめて、

「ウッス!」

って答えて、両手を伸ばして前に突き出してケツを後ろにプリッと出すッス。

 先輩は、思いっきり三宅の白ブリのケツに、

パァ〜〜〜〜〜ン!

って竹刀を振り下ろすッス。

 学生会館の窓からは、見物人が拍手ッス。

 三宅は痛みに顔を歪ませながら、先輩から竹刀を返してもら うと、

「オッス!三宅!気合充填されました!シタ!」 

って叫ぶと、再び、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!白ブリ一丁!!!!ワッショイ!ワッショイ!」

の掛け声とともに罰ランっす。

「剣道部は悲惨だよなぁ〜〜〜 、オレたちフィルホでよかったよなぁ〜〜」

とか、自分たちフィルホ一年は、口々に三宅に同情しつつも、顔にはニヤニヤ笑いを浮かべながら、面白がって見物してたッス。

 それと、剣道の三宅には悪いッスけど、自分たち、中学以来、タメの野郎のブリーフ姿なんてみたことなかったし、あんな格好でケツ叩かれるなんて、思わず爆笑だったッス。

 自分たちフィルホ一年はセンズリ・フリーなんで、剣道一年じゃなかったことに感謝しつつ、

「あのブリーフ臭いそーーー!」

「三宅ダッセーーーー!!」

って感じで、自分たちの金サポのことは棚に上げて、ワイワイ・ガヤガヤ、学生会館の窓から三宅の罰ランを見物していたッス。

 体育会学生会館は、体育会各部の部室が集まった建物なんで、各部の窓からは、

「気合が入ってねぇーーーぞ!」

「白ブリ似合ってるぞーーーーーー!」

とか、三宅をカラらう野次が飛んでいたッス。

 三宅ったら、もうほとんど泣く寸前の顔しちゃって、野次が飛ぶごとに、その野次を打ち消すように、クヤシそうに、やけになったようなデッカイ声で、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!白ブリ一丁ぉーーー!!!!ワッショイ!ワッショイ!」

って、掛け声かけてたッス。

 自分たちフィルホでは、たまたま練習オフだったんで、一年が集まって、その罰ランを見物していたッス。

 最初はスゲェ〜面白くてしかたなかったッスけど、その後ろで、

「ああいう罰ランが、一年野郎の気合入れに一番効果あるんだよなぁ〜〜〜!」

なんて、三年の先輩たちがニヤニヤしながら話てるんですよ・・・もちろん、それを聞いた自分たち一年の間には、いやぁ〜〜〜な雰囲気がただよったッス。

 

七、リニア・「ケツ」セラレーターっス

  自分と同部屋の渇也って、ほんとうに大バカッす。アホとしかいいようがないッス。

 自分たちの洗濯なしの金サポに覆われた股間は、日に日に痒みがつよくなり、金サポは、日に日に臭いが強くなってきたッス。

 先輩にならって、虫干しするんで、虫とかはわかないッスけど、干してる時の激臭っていったら、もうこの世のものとは思えないッス。

 先輩方、特に四年の先輩方の金サポなんて、かなり気合が入っていて、黒っぽく汚れているッス。 

 今井主将なんて、

「翔太!金サポは、このくれぇーはき込まなくちゃな!一人前のフィルホじゃねぇーーぞ!それにしてもお前らの金サポ、すっげぇ〜〜臭うな!チンチン、痒いだろーーーーー、まあ、根性で耐えるんだな!この痒さを乗り越えれば、金サポが気持ちよーーーーくなって、股間から離せなくなるぜ!」

ってニヤニヤしながら言うんスよ。

 でも、今井主将に限らず、不思議に先輩方の金サポって臭わないんスよね・・・洗濯している感じは全くないし・・・

 それで、渇也のことッスけど、

「オレ、もう耐えられねぇーーー」

って、ひとり生協でトランクス買って、先輩に隠れてはいていたんです。

 自分たちは、

「マジやべ〜〜よ、渇也!先輩にみつかったら、金サポ一丁の罰ランだぜ!」

って、なんども警告したんです。

 でも、自分たちの警告をよそに、渇也は、トランクスをはき続けていたんです・・・

 しかし、ついに、先輩の抜き打ち金サポ・チェックが入ってしまったッス。

 水曜の1限は、自分たちフィルホ一年の面子が、全員揃って出席しているパンキョーの英語の時間ッス。

 午前10時30分、1限が終わって、語学棟の103号講義室から出ようとすると、三年の先輩方が全員待ち構えていたッス。

「お前ら、緊急ミーティングだ!廊下に一列に並べ!」

とか言われて、自分たちが、

「オ、オッス!」

って、戸惑いつつも、講義室前の廊下に一列に並ぶと、三年の先輩の一人が、

「お前ら、ケツゴム出してみせろ!」

って命令したッス。

 自分たちフィルホは、金サポの金つり袋の一番下から、股間の真下をくぐって、左右のケツをおさえつつ、腰ゴムまでつながっている二本のゴムを、「ケツゴム」って呼んでいるッス。

 このケツゴムを、左右両手の親指でひっかけて、服のズボンのウエストの両脇から引っ張り出して先輩にみせるわけッス。

 これで、ズボンを下ろさずに、いつでもどこでも金サポ・チェックが可能になるッス。

 もちろん自分たちは、2限までの10分間に教室移動で廊下を行きかう学生の視線を痛いほど感じながら、真っ赤な顔で、ケツゴムを引っ張り出して、三年の先輩に見せたッス・・・渇也以外は・・・

 フィルホの先輩の特徴は、いつも、スゲェ〜〜〜やさしい口調で、かなりキツイこと言うことッス。

 渇也が真っ赤な顔して、ケツゴム先輩に見せられないで、手持ち無沙汰に突っ立っていると、先輩がそれに気がついて、

「渇也!お前、金サポはいてねぇ〜〜のか!いい根性してんじゃん!」

「そ、それほどでもないッス・・・・」

「渇也ぁーーー!もうわかってるよなーーー!」

「う、ウッス・・・」

「お仕置きだなぁーーーー!」

「う、ウッス・・・」

「よーーし!今日の昼休み、金サポ一丁で罰ランだ!学生会館の周り、軽ぅ〜〜〜く、10周だ!」

「う、ウッス・・・」

 もう半泣き状態の渇也だったッス。

 先輩は、そんな渇也を見て、

「渇也ぁーー!泣くなぁーーー!」

とか言って、規則破りをしているにもかかわらず、なぐさめるように、やさしく肩に手をかけたッス。

 でも、他の三年の先輩たちとお互いに顔を見合わせながら、ニヤニヤして、

「オレたちも応援してやっからさぁーーー!そんなに心配しなくていいぞ!」

なんて言うんです。

 自分たちは、三年の先輩たちのその表情で、ますます渇也のことが心配になってきたッス。

・・・・・・・

  二限目の渇也の落ち込んで泣きそうな表情っていったら、なかったッス。ずぅ〜〜〜と、真っ赤な顔しちゃって、

「なぁ、今日は学生会館にあんまり人いないよな!な!」

とか、

「だれか一緒に走ってくれよーーー、友達だろーーー」

「汚たねぇーよ!なんでオレだけ罰ランなんだよ!お前らだって金サポはいてなかったことあるじゃんかーーーー!」

とか、必死で自分たちに話しかけてくるんです。

 でも、自分たちは、

「仕方ねぇ〜だろ!お前が金サポはいてなかったのが悪いんじゃんか!」

「渇也が罰ランかぁーー!こりゃ、股間の染みから目が離せねぇーなー!(ニヤニヤ)」

とか、かなり渇也に対して冷たかったッス。

 自分たちが必死で汚れ金サポの猛烈な痒さと戦っている時、ひとりトランクスで涼しい顔してたなんて、はっきり言って許せなかったッス。

 実は自分たちは、その時まだ見たことがなかったんスけど、二年以上の先輩が一人で金サポ罰ラン食らうと、その人の「親友」が罰ラン併走を申しでるのがフィルホの伝統なんだそうです。もちろん併走者も金サポ一丁になるらしいッス。

 自分たち東和フィルホでは、罰ランを併走して初めて「親友」になれるんだそうです。

 男の友情ッスよねぇ〜〜!

 でも、自分たちフィルホ一年は、その時まだ、渇也に併走してやるほど、お互いに友情が深まってなかったッス。

 正直、自分たちの「同期の桜」は、地獄の夏合宿を乗り越えて、やっと、つぼみがつき始めた程度ッス。

 ふてくされた顔で、パンキョー大教室101号室の最後列で、自分たちと一緒に、二限目の経済原論を受講していた渇也は、昼休みの「お仕置き」のことが気になっちゃって、もちろん講義なんかうわの空ッス。

 そして、とうとう、講義の途中で、

「チェッ!だれも助けてくれねぇ〜のかよ!お前ら、冷てぇ〜よ!最低だよ!勝手にしろ!」

って、真っ赤な顔で、半泣きで、ブツブツつぶやきながら教室を出て行ったッス。

 金サポ一丁で学生会館の周りを罰ランさせられる「お仕置き」を前に、渇也の後姿には、哀愁さえただよっていたッス。

 後で、その時の渇也をみかけた二年の先輩に聞いたところ、 渇也は、

「チェッ!マジかよ!マジ、やべぇーよ!」

とか真っ赤な泣きそうな顔でブツブツ独り言をつぶやきながら寮に戻ってくると、お仕置き準備のため、自分たちの部屋で、独り寂しく、トランクスからあのゴワゴワ染み付き金サポに着替えていたそうッス。

・・・・・・・・ 

 二限も終わり、自分たちフィルホ一年は、もちろん、渇也の「お仕置き」を「応援」するために、体育会学生会館横の道に直行ッス。

 すでに、フィルホの先輩方全員とジャージ姿で真っ赤な顔をした渇也が、集まって いたッス。

 先輩方、全員、新年度初めての罰ランとあって、すげぇー興奮しているみたいで、

「今年の一年初の罰ランかぁ〜〜〜」

とか、四年の先輩とかは、

「俺たちも一年の時は、よくやらされたよなーー!」

とか言ってはしゃいでました。

 それから、なぜか、先輩方の手には、フィルホで使うホッケー・スティックが握られていたッス・・・

 

 自分たちが使っているスティックは、上のようなヤツで長さが約 90cmで重さが700グラムほどある木製の棒ッス。片面が平になっていて、その面でしかボールを触ることができないッス。

 自分たち一年は、渇也も含めてまだそのスティックをこれからどうやって使うのか想像もつかなかったッス。

 今井主将が、ジャージ姿で真っ赤な顔の渇也に、

「よーーーし!渇也!ここで脱いで、金サポ一丁になれ!罰ランが終わるまで、 ジャージは没収だ!」

と、お仕置きの開始の宣言ッス。

 渇也ったら、

「マジ、やばいッスヨ、先輩・・・」

「マジっすかぁ〜〜 、金サポ一丁だけは、勘弁してほしいッスよ・・・」

「自分、マジ、やばいっすよーーー!」

って、もう涙ウルウルで、必死に主将に「お慈悲」を訴えていたッス。

 しかし、それもむなしく、

「ほら、グズグズいってんじゃねぇーぞー、渇也!全然、男らしくねぇじゃん!男だったら、サッサと脱げ!金サポ一丁だ!」

って、今井主将のやさしいなかにも厳しさのある諭すようなお言葉ッス。

 ジャージ脱ぐのを渋っていた渇也もついに観念したのか、

「ウ、ウィ〜〜ス!」

って返事して、ジャージを脱ぎ始めたッス。

 Tシャツを抜いで上半身裸になった渇也は、そのマッチョな上半身に似合わず、

「マジ、やべぇ〜〜よ・・・」

なんて、弱々しく独り言をつぶやきながら、未練タップリに、最後のジャージのズボンに手をかけたッス。

 それにしても、渇也は高校時代に陸上で鍛えたってだけあって、自分たちフィルホ一年の中では、一番、引き締まったいい上半身していたッス。筋トレなんか、いつもヘバッちまう自分たちを横目に涼しい顔で軽くクリアだったッス。

 そんな渇也も、金サポ一丁の裸体を晒すのは、さすがは恥ずかしいのか、なかなかジャージ・ズボンを下ろす最後の決心がつかないようだったッス。

 ついに今井主将はイライラしたのか、

「さあ、お仕置きだ、渇也!いつまでも甘えてねぇーで、覚悟を決めて一気に脱げ!」

って言うと、渇也のジャージのズボンの腰ゴムのところ握って、ジャージを一気に下ろしたッス。

 ジャァ〜〜〜〜〜ン!

 

と、渇也の金サポが、先輩たち、そして、体育会学生会館の窓からフィルホの「お仕置き」を見物している体育会の人たちに、とうとうお披露目ッス。 あたりには、モワァ〜〜〜ンと、渇也の蒸れた股間臭がただよったッス。

 もちろん、 先輩たち、そして、学生会館の窓から高みの見物のギャラリーからは、大爆笑ッス。

「さすが、フィルホだよ!今年もまたあのダッセーーーサポーターかよ!」

って、他の体育会学生からは、野次も飛ぶッス。

 先輩たちは、渇也の金サポに色濃く残ったゴワゴワの染みを見て、

「渇也ぁーーー!その染みはなんだーーー!?」

「渇也ぁーーー!なにオカズにしてシコったんだーーー!?」

なんて、恥ずかしい言葉を次々と浴びせかけたッス。

 あまりの恥ずかしさに、渇也は、ただただうつむくばかりッス。

 さすがにかわいそうかと思ったのか、今井主将からは、

「男だから仕方ねーよなー!渇也!そんなシミ気にすんな!」

って、やさしいお言葉が・・・

 しかし、主将の次の言葉に自分たち一年は 「え!マジ!?」と思ったッス。

「田辺!マジック持ってきて!」

 周りの先輩たちは再び大爆笑ッス。

 その黒マジックを見ただけで、 自分たち一年は、入寮日に金ツリ袋に名前書かれた時のことを思い出し、股間がムズムズしてきて、金ツリ袋の股間がテント張るほどいきりたってくるし、かなりヤバかったッス・・・

 案の定、渇也の竿も、金ツリ袋を押し広げ、ムクムクと鎌首を持ち上げてきていたッス。

 副将の田辺先輩が、ニヤニヤしながら、

「なに竿お勃起っててんだよ??渇也??」

なんて、意地悪く聞いてくるッス。

 周りの先輩たちも、顔をニヤニヤさせながらも、一年の時のことを思い出してか、股間にテント張ってる先輩も多かったッス。

 あの入寮儀式を体験した自分たちフィルホは、金サポつけて黒マジックみるだけで、条件反射で股間にテント張っちまうみたいッス・・・

 真っ赤な顔で戸惑っている渇也に、主将は、

「悪いが、罰ランの時は、へその上にこの黒マジックで苗字を書くのが伝統なんだ!」

 再び、大爆笑の先輩たち。

「こっちへきて、両腕を後ろで組んで腹を出せ。」

って、渇也に命令したッス。

「ウ、ウッス・・・」

と、渇也は返事をして、鍛えて二つにきれいに割れた腹筋に包まれた腹を主将に出したッス。

「渇也、お前の苗字なんだっけ?」

「し、島袋ッス。」

「そうか島袋か。」

って、主将が渇也の腹にマジックで書こうとすると、いきなり副将の田辺先輩が、

「渇也ぁーーー、お前、島袋なんて生意気だよ!お前は、島袋じゃなくて、今日から玉袋だ!!」

なんてからかうッス。

 主将もニヤニヤ笑って、

「そういえば、オレ、バカだからさぁーーー、島なんて難しい漢字書けねぇーーーんだよなぁーーー、悪リィな渇也、お前の名前は玉袋渇也だ!!」

なんて言うんです。

 渇也は、もうやけになったような顔で、

「ウ、ウィ〜〜〜ス!」

の返事。他の先輩たちは大爆笑だったッス。

「ちょっと、くすぐったいけど、ガマンしろよ・・・」

とか言って、渇也の金ツリ袋のちょうど上に、「玉袋」って黒マジックで書き始める今井主将。

 渇也は、くすぐったいのか、

「あ、あぁ〜〜〜〜〜〜」

なんて、よがり声にも似た悩ましそうな声を上げるッス。

 もちろん、金ツリ袋の中の渇也の一物は、まだビンビンにいきり起っているのがわかったッス。

「渇也ぁーーーー!お前、腹筋感じるのかぁ〜〜〜!さすが、陸上で鍛えたヤツは違うなぁ〜〜〜!」

なんて、またまた渇也は、田辺副将から意地悪く責められたッス。

 で、ついに、渇也の二つに割れた腹筋のほぼ中央に、「玉袋」って書かれて、金ツリ袋の「渇也」とあわせて、渇也の身体には、「玉袋渇也」って名前が刻まれたッス。

 渇也の様子を声も出せずにただ眺めていた自分たち同期、特に、渇也と同部屋の自分たちは、渇也の表情をみて、

「アイツ、マジ、やべぇ〜〜んじゃねぇ?」

って思っていたッス。

 案の定、

「自分、マジ、ヤバイっすよ・・・玉袋なんて・・・そんなの勘弁してくださいよーーーグスン」

って渇也は泣きべそをかきはじめ、目からはとうとう大粒の涙が溢れだし、渇也の両頬に涙の筋ができたッス。

 一瞬、シィ〜〜〜ンとなる先輩たち。そして、

「あ、泣いちゃったよ・・・・」

「男のクセにこんくらいでなくなよなーーーー」

「身体に似合わずかわいいじゃんアイツ・・・まだガキだよな ぁ・・・一年は・・・」

「オレも泣いちゃったよな・・・・ 一年の時、初めて罰ラン食らったときさぁーーーー」

なんて、ヒソヒソ話し始める先輩たちだったッス。

「泣くなよなーーー!渇也!こんなのちょっとしたゲームなんだからさぁーー!な!」

って、今井主将はやさしく渇也の肩をハグハグ、ケツをやさしく叩いてポンポンだったッス。

 自分としては、今井主将に肩をハグハグ、お尻ポンポンしてもらえるなら、罰ラン代わってやってもよかったッス。正直、渇也に対して、嫉妬心メラメラだったッス。 

・・・・・・・・・

 もちろん、体育会のお仕置きは、泣いたって軽くならないッス。

 やっと渇也の涙がおさまるのをみると、いよいよ罰ランの始まりとなったッス。 

「よし!渇也!お前の気合を学生会館のヤツらに見せてやれ!行け!」

って、今井主将の合図ッス。

「ウ、ウィ〜〜〜ス!」

と、渇也は、さすが元陸上部、丸出しのケツと腿をパチン・パチン叩いて自分に気合を入れると、真っ赤になりながらも覚悟を決めた男の顔になり、デッカイ声を張り上げて 、もちろん前はビンビンのまま、罰ランを始めたッス。

 普通、自分たちフィルホのランニングの時の掛け声は、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!ホッケーーー!!!!ファイト!ファイト!」

なんです。これでも、結構、慣れるまで恥ずかしいッスけど、 金サポ一丁の罰ランの時は、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

で、何度やらされても、恥ずかしいッス。

 最初は、渇也も声がうわずっちゃって、裏返った声で、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

で、先輩たち、そして、学生会館の窓からは、大爆笑だったッス。

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

・・・・・・・

 掛け声をかけながら、自分たちから遠ざかっていく渇也・・・学生会館の見物の学生からは、

「よ!玉袋!がんばれよ!」

「元気がねぇーぞー」

「聞こえねぇーーー!」

「前がビンビンだぞーーー!反省が足りねぇーーー!」

とか、恥ずかしい野次が次々とんで、プリッとした生ケツ揺らしながら、学生会館の角を曲がっていく渇也が、みょーーーに、哀れだったッス。

 渇也がいなくなると、罰ラン監視役の二年の先輩を除いて、三・四年の先輩方は、なぜか二列に並ぶんス。

 それで、お互いに向き合って、ホッケーのスティックの空振りなんかはじめちゃって・・・・自分たち一年は、なにが起こるのかまったく検討もつかなかったッス。

・・・・・・・・・・

 しばらくすると、学生会館の向こう側を回って、再び、さっきより数倍赤い顔になった渇也が戻ってきたッス。

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

 さっきの三・四年の先輩たちの列に近づくと、二年の先輩が、渇也に、両腕を頭の後ろに組んで、先輩たちの列の真ん中を走るように指示したッス。

 渇也が先輩たちの列の中を走り抜けるその光景をみて、自分たち一年は、思わず、

「マジかぁ!!」

って、口々に叫んでしまったッス。

 もちろん、学生会館からは、大爆笑の渦ッス。

 その二年の先輩の指示通りに、三・四年の先輩たちの列の間を 両手を頭の後ろに組んで走りぬけようとする渇也の両ケツを、先輩たちは、手に持ったスティックの先端で

べチ!べチ!べチ!べチ!ベチ!

べチ!べチ!べチ!べチ!ベチ!

べチ!べチ!べチ!べチ!ベチィ〜〜〜〜〜ん!

って、渇也の両ケツをもの凄い勢いで連打していくッス。

 渇也は、顔をゆがめながら、

「い、いて・・・先輩、痛いッス!いて・・・・いちぃ・・・・痛てぇ〜〜〜!」

って叫びながら、一刻も早くその列の真ん中を走りぬけようと飛び跳ねながら必死こいってダッシュだったッス。

 もちろん、

「渇也!あいさつはどうした!あいさつが聞こえねーぞー!」

って、先輩たちからは再び野次が飛ぶッス。

べチ!べチ!べチ!べチ!ベチ!

「う〜〜〜〜〜!いて〜〜〜〜!ウィ〜〜〜ス!」

べチ!べチ!べチ!べチ!ベチ!

「い、いたーーーー、ウ、ウス!!!いちぃ!」

べチ!べチ!べチ!べチ!ベチィ〜〜〜ん!

「ウス!いたっ!いてーーーーー!」

って、渇也の金サポ生ケツをスティックが直撃する音と、渇也の悲鳴を上げながらの あいさつに、大爆笑と乱れ飛ぶ野次ッス。

・・・・・・・・・

 これが、フィルホ名物の「リニア・ケツセラレーター」っていうシゴキッス。

 リニア「ケツ」セラレーターでは、両側でスティック持って並んだ先輩方が、真ん中を走りぬける後輩の金サポつけて丸出しの両ケツッペタを、スティック先端の曲がった部分で

べチ!べチ!べチ!べチ!べチ!べチ!べチ!べチ!べチ!

って、連打していくッス。

 もちろん、自分たち後輩はそれに、

「ウス!ウス!ウス!ウス!ウス!ウス!ウス!ウス!ウィ〜〜〜〜ス!」

と気合の挨拶で応えるッス。  

 金サポ罰ランと組み合わさった場合、たいてい嫌々ながら チンタラ走ってる罰ランもここで一気に加速がつくんで、工学部の先輩が、「リニア・アクセラレーラー(直線加速器)」をもじって、リニア・「ケツ」セラレーターて、名前つけた らしいッス。

 ケツセラレーターの真ん中を走る時は、両腕は、頭の後ろで組むしかないッス。

 痛みでケツを手で押さえようものなら、手の甲をスティック直撃なので、とてもでないけどできないッス。

 リニア・ケツセラレーターを一回走り抜けると、ケツが真っ赤になるッス。

 一回、一回の叩きは、後で告白するケツ・スティックに比べて、そんなに強くないッスけど、連打のために、痛みも次々重なって、すぐにケツに火がついたように熱くなり、チンタラ走りがちな自分たちの罰ランも、一気に加速して気合の入った走りになるッス。

・・・・・・・

 先輩たちの間をやっと駆け抜けた渇也も、まるでケツに火がついたように、真っ赤なケツ晒して、いままでよりもかなりの速さで、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

って、自分たちから遠ざかっていったッス。

 そして、またしばらくたつと、

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

べチ!べチ!ウス!ウス!

副将のベチィ〜〜〜〜〜〜ン!

ウィ〜〜〜〜ス!

主将のベチィ〜〜〜〜〜〜ン!

ウィ〜〜〜〜ス!

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

「東和ぁ〜〜〜〜〜!金サポ一丁!!!!ファイト!ファイト!」

って、渇也の掛け声と、スティックでケツを叩かれる音、そして、学生たちの野次と大爆笑が、キャンパスにこだましていたッス。

 そんなわけで、渇也にとってはとんだ災難だったはじめての金サポ一丁罰ランだったッス。

・・・・・・・・・

 この日を境に、先輩の方々は、自分たち一年に、お仕置きとして、やたら金サポ一丁の罰ランをやらせるようになったッス。

 一人でやらされるときもあるし、複数、または、全体でやらされる時もあるッス。

 ケツ丸出しなんで、さすがにキャンパスの外を走らされることはないッスけど、体育会学生会館の辺りか、キャンパス一周ってヤツが多いッス。

 一人または、少数の複数の時は、体育会学生会館の周り10周+リニアケツセラレーターっす。真っ赤なケツ晒しての罰ランになるッス。 

 7、8人以上の時とか、全体の時は、キャンパス一周罰ランッス。たいてい朝練のあと、気合が入っていなかったなんて理由でやらされることが多いッス。

 一限目が始まるちょうど10分前くらいに、大学キャンパスの花沢万吉講堂へ向かうメインストリートを、正門に向かって、

「東和ぁ〜〜〜〜〜、金サポ一丁ぉ〜〜〜〜〜、ファイト!ファイト!」

って、罰ランッス。

 もーーーーー、恥ずかしいッスよーーーーー*><*。正門から入って登校してくる一般学生の視線をいっぺんに集めるッス。 

 それで、正門前の花沢万吉先生の像の前で、正門から外の方へケツ丸出しで整列して、罰ランを先導する先輩が

「花沢万吉先生に礼!」

って、号令かけるッス。

 自分たち一年は、

「オッス!おはようございます!」

って気合を入れて深々とお辞儀をするッス。

 で、たいていは、そこで、罰ランは解散なんスけど、もう一限が始まる5分前なんで、一限のあるヤツは、混み合うメインストリートを、一般学生を追い抜きつつ、金サポ一丁のまま、寮とか部室まで 猛ダッシュっす。

 一限のないヤツも、金サポ一丁のまま歩くのも超恥ずかしいんで、結局、

「東和ぁ〜〜〜〜〜、ホッケーーーー、ファイト!ファイト!」

って、やけになって気合を入れつつ、集団で戻るしかないッス。その方が、一般学生も自分たちのこと避けてくれるんで、好都合ッス。

 そんなわけで、自分たちフィルホの金サポと金サポ罰ランは、一般学生にもかなり知れ渡っていて、東和の名物になっているッス。

 

八、強烈!ケツ・スティック〜涙、ちょちょ切れッス

 自分たちの寮のいいところは、東和の体育会の寮では唯一門限がないってことッス。金 と体力さえあれば、夜遊びしほうだいッス。

 確かに、夜遊びしても先輩はなにも言わないッスけど、夜遊びの結果、翌日の朝練とか休んだり、遅刻したり、チンタラ気合が入ってなかったりすると、先輩からキツイお仕置き食らうッス。

 自慢じゃないッスけど、自分、一年のなかで、栄えある朝練サボりのお仕置き第一号となっちまったッス。

 五月の中旬ごろって、季節もいいし、朝、眠いッスよね〜〜〜!

 その朝は、もう眠くって眠くって・・・別に二丁目で夜遊びしてたんじゃないッスよ!もう金サポに包まれた股間が痒くて、痒くて、なかなか寝付かれなかったんです・・・

「翔太!起きろ!そろそろ起きねぇ〜と、マジ、ヤベェ〜ぞ」

「うっせな〜〜、もう少し寝せてくれ・・・」

「朝練サボったら、お仕置きだぞ!スティックでケツ殴られるんだろ」

「あんなの、たいしたことねぇ〜〜よ。オレたちビビらせる脅しだよ・・・ムニャムニャムニャ・・・」

「しらねぇ〜ぞ、翔太!」

「俺たち起したからな!翔太!先行くぞ!」

「勝手にしろよ・・・ケツ叩きなんてたいしたことねぇ〜〜よ・・・オレはもう少し・・・・」

てな感じで、優越感にひたりながら、優雅な朝寝を楽しんだッス。

・・・・・・・・・

  ハッと目覚めると、10時過ぎてたッス。寮はシーンと静まり返ってるし・・・

「う〜〜〜〜〜かい〜〜〜〜〜!」

 また金サポの股間に猛烈な痒さが襲ってきたッス。金サポの上から、股間掻いてるうちに、なんか気持ちよくなっちゃって・・・エヘヘ・・・それで、シコシコってスッキリして ・・・二限目の途中からタメのヤツらと合流ッス。

 渇也たちときたら、

「翔太!朝練で四年の先輩、マジ、いかってたぜ!」

「ただじゃおかねーーーって!」

「スティックでフルスイング・ヒット食らうと、マジ、ケツが痛くて、上を向いて夜寝れねぇ〜らしいぜ!」

「ヒット」ってのは、フィルホでゴルフのスゥイングのようなおもいっきりスティックを振り上げる打ちかたッス。

「かわいそー、翔太!でも、オレたち起こしてやったんだからな!恨むなよな!」

とか言って、みんな自分のこと脅かすッス。

「わかってるよ!うッせーよー、お前ら!ケツ叩きの一発や二発、たいしたことねーよー!」

って、強がってたッスけど、内心は、

「マジ・・・」

って感じで、朝練サボりの罰である尻叩きのことをたかをくくっていた自分も、少しビビってきたッス・・・

「今日の午後練で、翔太がケツ殴られんのか!!」

「楽しみだな〜〜〜!」

なんて、タメのやつらには言われっぱなしだったッス。

 それでも、大学生にもなってケツ叩きだなんて、絶対にジョークだ、脅しだって思っていた自分は、その心配を打ち消すかのように、

「脅しにきまってる!絶対!ビビったら負けだ!」

って、さかんに自分を励ましていたッス。

 けど、主将が警告していた、朝練サボりのお仕置きであるケツ叩きのことで、頭の中はいっぱいで、午後の講義は、サッパリうわの空だったッス。

 金サポ罰ラン食らったときの、渇也の気持ちがやっとわかったッス。

・・・・・・・・

「翔太!ちょっとこーーい!」

 もちろん、午後練の初っ端から、主将からの呼び出しッス。 激ヤバ・・・

 主将はやさしい調子だったッスけど、それはいつものことなので、胸はバクバクではちきれそうなまま、

「ウィ〜〜ス!」

と返事をして、主将のところへいったッス。

 今井主将ったら、自分の顔見ると、いつものようにやさしげに、ニタッと白い歯を見せて笑ったッス。

 その日ずっと渇也たちに脅かされ続けて、正直、かなりビビっていた自分だったッスけど、主将の笑顔は、いつもと変わらなかったので、かなり安心したッス。

「翔太ぁーーーお前、朝練、いなかったよな?どうしたんだ?オレ、お前がいないんでさぁーー、寂しかったなぁーーー!」

なんて・・・今井主将のいつものやさしいお言葉ッス。

「ウッス!ね、寝坊しました!すいません!」

って思わず素直に白状しちまったッス。主将の笑顔とやさしい言葉には不思議な魔力があるッス。

 自分がそう答えると、今井主将ったら、

「そうか朝寝坊かぁーー!あんまり夜更かしスンナよ!身体によくないぞ!」

なんて、まるで弟にやさしく説教する兄貴のような口調で自分に言葉をかけてくれたッス。

 自分、かなり感激しちゃって・・・それと、朝練サボったこと主将にちょっと申し訳なく感じました。

 そいで、自分が、

「ウッス!」

って返事すると、今まで通りのやさしい口調で、

「今度からは朝練サボるなよーー翔太ぁーーー!かわいそうだがお仕置きだな・・・約束だからな・・・ケツ出せや・・・」

って、今井主将のお仕置き宣言ッス。

「翔太ぁーー、後ろ向いて、ユニパン下ろして中腰に屈め!」

 主将の口調はすごくやさしかったッス。だから、自分は、安心しきって、

「ウッス!」

って返事して、回れ右して、ユニパン下ろすと、中腰に屈んで、主将にケツを突き出したッス。 やっぱ、憧れの先輩の前で、生ケツペロンは、恥ずかしかったッス(*^^*)。

「行くぞ!ちょっと、痛てぇーぞー!歯を食いしばってろ!」

「ウッス!」

 ウッス!とか返事をしても、自分、全然、歯なんて食いしばっていませんでした。

 尻たたきは、チーム全員の前で、生ケツペロンでちょっと恥ずかしい思いをさせられるだけの単なる罰ゲームなんだって、その時になってもまだ信じきっていたッス。

 悪くても、リニア・ケツセラレーターの尻たたきくらいだろうって思っていたッス。

 でも、自分の予想は甘かったッス。

 いきなり後ろで、

ビュッ!

と鈍い音がしたと思うと、

ベチィ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!

って、主将のスティックが自分のケツを直撃したッス。

 ケツにものすごい衝撃が走ったッス。目から火花が散ったッス。あんなにやさしい今井主将なのに、ケツスティックは全然やさしくなかったッス。

 ものすげぇ〜情けないッスけど、自分、ケツの後ろから突き上げるられるような衝撃に、

「うわあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

って叫んで、フィールドの芝の上にぶっ飛ばされたッス。

「い、いてぇ〜〜〜〜〜〜!」

って、自分は四つんばいのまま、右手をケツにやって必死でケツ肉を揉んだッス。こんなケツ痛い思いしたの生まれて始めてだったッス。

 周りの先輩からは大爆笑が起こったッス。

「このくらいで、ぶっとばされてたら、しょーがーねーだろーー翔太ぁーーー! やりなおしだな!ケツ出せーーー!」

って、またまたやさしい調子で、全然やさしくない、主将のお言葉だったッス。

 まわりのなごやかな雰囲気と、ケツ・スティックの鬼痛度の落差が激しかったッス。

 自分は、ケツスティック二発だなんて、マジやばそうだったんで、

「ほ、ほんと、い、痛かったッスよ・・・は、反省したッスから・・・先輩・・・ や、やり直しなんて・・・そんなのないッスよーーー」

って、泣きそうな声で主将に甘えてみたッス・・・けど、

「翔太ぁーーー!甘えるなぁーーー!さあ立て!」

って、主将は許してくれなかったッス・・・ケツスティックやり直しだなんて、主将はマジ鬼ッス・・・

「ま、マジっすかぁーーー??自分、ケツが痛くて死にそうッス。」

って、なおも甘えてグズグズしていた自分だったッス。

 そうすると、主将が近寄ってきて、

「そんなにケツ痛てぇ〜〜〜のかぁ〜〜、翔太ぁーーー!ちょっと、見してみ・・・」

とかいって、自分のケツを、指でツンツンって押したッス。

 だから、自分、

「い、いた・・・そ、そこが、ものすごく痛いッス・・・・」

とか少し大げさに痛がってみたッス。

 でも、

「こんなのたいしたことねぇーーーーぞ、翔太ぁーーー!もう一発だな!さあ、立て!」

って、主将に自分の演技は通じなかったッス。

 自分が渋々立ち上がると、主将は、

「よし、オレがケツ出す時の手本を見せてやる!いいかぁーーー!ケツ・スティック食らうときはだなぁーーー!しっかり両膝に両手をついて、 こうやって、踏ん張るんだぞ!そうすればブッ飛ばされないからな!」

って、自分の横に来てお手本を見せてくれたッス。

「ウ、ウィ〜〜〜ス!」

って返事して、自分、主将がケツ出して構えてる姿を見たッス。

 今井主将のケツ出しポーズ・・・ちょっとセクシーだったッス。ヤバ・・・

 今井主将のケツ出しポーズは、まさに「先輩!自分のケツ!叩いて欲しいッス! 根性入れて欲しいッス!」といわんばかりのポーズだったッス。

 主将のケツって、フィルホ一番、ムッチリしているんスよ。ちょっと小さめのユニパンがはちきれそうなばかりで・・・後ろから見ていて、金カップサポーターのケツゴムラインが、いつもクッキリ浮かび上が っているッス。

 なんか、自分、もうたまらなくなちゃって・・・金カップの中のジュニアはビンビンだったッス・・・

 後輩の間ではかなりサディスティックで有名な副将の田辺先輩が 、それを見ていて、ニヤニヤしながら、スティックを構えて、ジョークで今井先輩のケツを叩こうとしたッス。

 「や、やめろーーー、田辺。お前のケツ・スティックは、半端じゃねぇーーーからな・・・」

とマジで逃げようとする今井先輩を、四年の先輩方が面白がって

「おい!押さえろ!」

って押さえちゃって。

 そうしたら、他の先輩方全員から、手拍子が起こり、

ヒィ〜〜〜〜ット!

ヒィ〜〜〜〜ット!

ヒィ〜〜〜〜ット!

ヒィ〜〜〜〜ット!

って、さかんに田辺先輩をはやし立てるッス。

「ユーージ、動くなーーー、覚悟を決めろーーーー!」

とかいわれて、今井主将ったら中腰のまま四年の先輩方に押さえつけられたッス。

 今井主将は、真っ赤な顔で必死になって、

「コラ、お前ら、マジやめてくれ・・・りょ−すけのことのせるな!!!マジ、やべぇ〜〜〜〜よ・・・」

って懇願モードッス。

 でも、先輩方ったら、完全に面白がっちゃって主将のこと放さなかったッス。

 田辺先輩ったら、ニヤニヤして目をギラギラさせながら、スティックをもって主将の後ろで構えると、

「祐二のケツは、いつみても叩きがいありそうなデケェ〜〜〜ケツしてるよなーーー!」

なんて恐ろしいことを言うッス。

 あとから聞いた話ッスけど、主将の今井先輩は、二年の時、田辺先輩 とケツスティックかけてマージャンやって、大負けしたらしいッス。

 それで、田辺先輩からお情け無用!フルスイングのケツスティック十発食らって、ケツに見事な青痣こしらえたらしいッス。

 けど、その痣が、当時の主将にバレて、またまたお仕置き食らったらしいッス。実は、寮では、「賭け事禁止」らしいッス。

 今井主将が食らったお仕置きってのは、青痣のケツさらして、金サポ一丁、キャンパス罰ラン だったらしいッス。もちろん、ケツセラレーターつきで・・・

 フィルホ一番のイケメン・マッチョの今井主将が、そんな恥ずかしい罰食らっただなんて・・・・見てみたかったなぁーーーー!今井主将の青痣つきのセクシーなケツを拝みに、キャンパス中の女子学生が集まったって話ッス。

「や、やめろーーーー!マジ、やめてくれぇ〜〜〜〜〜!」

って、今井主将の叫びもむなしく、田辺先輩のスティックが火をふいたッス。

ブゥ〜〜ン!

ベチィッ!!!!

 主将のユニパンのケツに食い込むように田辺先輩のスティックが炸裂したッス。

「ぎゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

って、主将は叫んで中腰の姿勢から立ち上がると、

「お、お前、ま、マジ、い、痛てぇーーーよ・・・良助のケツ・スティックは、マジ冗談じゃねぇーーよ・・・」

って、ちょっと泣きそうな声出して、両手でケツを必死で揉み押さえながら、ピョンピョン飛び跳ねていたッス。

 他の先輩たちは大爆笑だったッス。けど、ケツ・スティックの威力を知ってしまった自分は、やり直しで今度は自分の番だと、胸がバクバクだったッス。 にもかかわず、金カップの中の、自分のジュニアはますますビンビンで・・・マジやばかったッス。

 しばらくして、ケツの痛みがおさまってくると、今井主将は、

「さあ、今度は翔太の番だぞ! 良助!こいつのケツの面倒みてやってくれ・・・オレ、もうケツが痛くて今日はダメだ・・・」

って、田辺先輩にとんでもなく恐ろしいことを依頼したッス。

 今井主将のケツスティックよりも何十倍も威力がありそうな田辺先輩のフルスイングのスティックを初っ端からケツに受けなければならないなんて・・・そんなの殺生ッス・・・

 自分は、顔を真っ赤にして、「マジかぁ〜〜〜〜」って感じの泣きそうな表情で、今井主将の方を恨めしそうに見つめたッス。

 田辺先輩は、ニヤニヤしながら、

「翔太ぁーーー!お前、初っ端から、主将と副将のケツ・スティック味わえるなんて、ラッキーなヤツだなーーー!さあ、ケツを出せ!」

って、自分に命令するッス。

 観念した自分は、マジ泣きそうな声で、

「ウ、ウィ〜〜〜〜ス!」

って返事をして、中腰に構えてケツ出したッス。

 今井主将は、

「よし!翔太!今度はブッ飛ばされないように、オレがお前の前に立って肩を押さえていてやるな・・・」

なんて言ってくれたッス。ケツスティックはやさしくなかったッスけど、やっぱ、今井主将はやさしいッス・・・

 今井主将が、中腰の自分の前に立って、自分の両肩を手で押さえてくれたッス。

 今井主将のユニパンの中の金カップが自分の顔のまん前に迫ってきたッス。それとともに、今井主将の金カップの蒸れた股間の「匂い」が、自分の鼻にプゥ ̄〜〜〜ンとにおってきて、自分、ケツスティックの前であるにもかかわらず、そのにおいに悩殺されちまって・・・自分の金カップの中のジュニアは、もう爆発寸前だったッス・・・まるで今井主将にやさしく抱かれているようで、夢心地だったッス。

 でも、その白日夢も、

「行くぞ!翔太!歯を食いしばっとけよ!オレのはちょっとキツイぜ!」

っていう、田辺先輩の声で破られたッス。

 自分、ケツスティックでぶっ飛ばされて今井主将に抱きかかえられて起こしてもらいたかったッス。

 けど、そんな甘えた根性なしじゃ、今井主将に嫌われると思ったッス。今井主将が前に立っているんじゃ、自分もグッと踏ん張るしかないって思ったッス。

 自分が、両足を踏ん張って、奥歯をグッと食いしばって、

「ウ、ウィ〜〜ス!」

って返事をし終わらないうちに、

 ビュッ!

 ベチィ〜〜〜〜〜〜ン!

 ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!

って、田辺先輩のお情け無用!のフルスイングが、自分のケツを強襲したッス。

 まさに攻めの要、センターフォワード (CF)の田辺先輩の会心の一撃!自分のケツには、痛恨の一撃だったッス。

 主将が前に立っていてくれたんで、自分、どうにか踏ん張ることができたッスけど、 脳天にガツゥ〜〜〜んって響いて、ケツが痺れるようだったッス。

 自分は、

「い、い、い、いてぇーーーーーーーーーーーー!」

って思わず上体を起こして飛び上がり、両手でケツを必死で揉みながら、ピョンピョン飛び跳ねるしかなくて、超カッコ悪かったッス。

 先輩方は大爆笑 、まだケツスティックの本当の痛さを知らない渇也たちは、

「なにマジで痛がってるんだよ?大げさだよ!翔太は!」

って、全然、同情してくれなかったっス。

 しかも、お仕置きはそれで終わりではなかったッス・・・・グスン(涙)

「翔太ぁーーー!今日から金カップ一週間だ!」

って、今井主将が自分に言ったッス。まわりの先輩方は、例によって大爆笑・・・

  渇也をはじめ、同期のヤツラは、ニヤニヤしてるし・・・こうして自分のツライ金カップ生活が始まったッス。

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