「色柄を持たないパンツはく山崎すぐると、彼の担任の中村大悟」
番外編02 拝見!! 市立第三中学校 スクール水着
市立第三中学校のプール設備は、市の予算不足のため、やや貧弱だった。プール付属の更衣室が一つしかなく、そこは女子が優先して使っている。男子は、どの学年、どのクラスも、教室で海パンに着替えて、タオルのみを持ってプールへ行く。
そして、水泳の授業が終わったならば、男子は、シャワーの後、体をタイルでよく拭いてから、教室に戻らなけばならない。
万が一、体をよく拭かず、途中の廊下にポタポタと水滴をしたたらせながら、校内を移動したならば、
「コラ!!他の人がすべったら、どうするんだ!!危険だろが!!」
と、小暮先生が追っかけてきて、海パンのケツをバッチ〜〜ンと一発、強烈な平手打ちである。
よく忘れるのが、海パンにつけるゼッケンである。これを忘れると、小暮先生の場合、男子は、海パンのケツをバッチィ〜〜ンと平手打ちされ、その日は、プールに入れさせてはもらえない。授業が終わるまで、プールサイドで正座して見学だ。
水泳授業後の廊下の水ポタ歩行、海パンゼッケン付け忘れ、どちらも、男子は、「ケツもみじ」の対象となる違反行為だが、「もみじスタンプ」の名付け親、小暮先生のケツ叩きは、海パンのやや厚い生地の上からでも、たった一発できれいなもみじがケツにスタンプされる本格派である。
ここが大悟のパンツ検におけるもみじスタンプとは、やや違うところである。