シンお仕置き記録帳 第2章 南の島の大物政治家登場
※警告※
あなたがこれから読もうとする小説は、フィクションです。
また、これらの小説は、成人向けの「大人の懐かしい思い出話」として書かれたもので、未成年者に対する体罰、暴力、虐待、性的ないたずら(大人が快楽を得る目的で未成年者の尻を叩
く行為を含む)、そして、それらに関連するあらゆる行為を、支持・奨励・助長することを意図して書かれたものではありません。私、太朗は、合法・違法を問わず、かかる未成年者に対する行為のすべてに絶対的に反対します。
また、この小説に、宗教的、政治的な主張は、一切、ございません。
<閑話休題 用語整理>
今回のシリーズでは従前のお話に比べて「世界マップ」が拡大しますので、お話にでてくる地名等を整理しておきたいと思います。お話本文で説明する場合もあります。
南の小島・・・物語のメイン舞台。本州から遠く離れた南の島。亜熱帯気候に属し元日に海開きが行われる暖かい島。島の中心に笞(ムチ)の音響く教会がある。
南の大きな島・・・南の小島から船で3時間ほどの大きな島。南の小島の住民は、「本島(ほんとう)」と呼ぶ。
本土(ほんど)・・・南の小島、南の大きな島が属する県がある場所。
南の島空港・・・南の大きな島にあるジェット機も離発着できる空港。東京・羽田空港からの飛行時間は、ジェット機で約2時間30分。
南の島航空・・・南の島空港をハブ空港として本拠を置く日本の航空会社。航空会社コードはSIまたはNSI。ブーゲンビリアの花の色にちなみ、赤みがかったピンク色(桃赤色)がコーポレートカラー。その色は、わんぱくなお尻(*^^*)が平手でスパンクされた時にお尻が染まる色を彷彿とさせる。ただし、機上でお仕置きが行われるわけではない。
一、東京・赤坂の高級料亭「志乃屋」にて
東京・赤坂にある高級料亭「志乃屋」の奥座敷で、保守党議員である宮良富蔵(みやら とみぞう)(72歳)が、浴衣に茶羽織のくつろいだ格好であぐらをかいて座っている。重厚な黒檀のテーブルをはさみ、下座には、やや痩せてメガネをかけた神経質そうな風貌のスーツ姿の男が正座している。元交通省の官僚で、南の島航空・社長の高城賢三(たかしろ けんぞう)(60歳)であった。
宮良も高城も、南の大きな島出身。宮良は、南の大きな島を含む県・島嶼部選挙区選出の代議士であり、観光庁長官、建設大臣、交通大臣を歴任した保守党では名の知れた大物だ。南の島航空の発起人の一人であり、大株主でもある。交通大臣時代に大臣秘書官だった高城を引き抜き、南の島航空の代表取締役社長に据えたのである。
「いいかね、高城君、『南の島・花と果実の国際博覧会』の開催はもうすぐそこなんだ。これからは、国内外からの観光客だけではない、やんごとない身分の方々がいつうちの航空会社を利用するとも限らん。そのためのプレミアムシート、特別席なんだよ!わかるかね?」
「は、はい、先生のおっしゃられることはよく存じております・・・しかしながら・・・先生・・・国内線の特別席は、手間がかかるわりには、利益がみこめません・・・大手さんならともかく、うちのような小さなところでは・・・」
「チッ!そんなこと君にいわれなくてもわかっとる!!いいかね、利益云々じゃないんだよ、普通席しかない飛行機ばかり飛ばしているよりも、羽田線一往復だけでもいいんだ、特別席のある飛行機を飛ばせば、会社のイメージがグッとあがるんだよ!!グッと!!そんなこと、君みなたいな頭のいい男がわからなくてどうする!!」
「は、はあ・・・しかしながら・・・」
「チッ!また『しかしながら』か!!君はボクの前で何回『しかしながら』を言えば気が済むんだ!!」
「は、はあ・・・そういわれましても・・・」
正座したままの高城は、宮良と目をあわせることもせず、ただ、ピンク色の文字で「南の島航空」とロゴが入った青いハンカチで額の汗をさかんに拭いている。
「もういい!!今夜はさがりたまえ!!」
「は、はあ・・・じ、じつは・・・」
「うん?じつは?なんだね、はっきり言ってみたまえ!」
「は、はい・・・最近、先生が三丸物産の四谷という男と度々会っていらっしゃると仄聞したのでございますが・・・何か理由でもおありになるのかと・・・」
宮良は、それを聞くと、ニヤニヤしながら、
「それは君らしくもないな・・・そんなことがわからないなんて・・・」
と急に得意げになって言う。
「は、はあ・・・私にはさっぱり・・・」
高城のその応答に、宮良は、さらにうれしそうに、
「カジノリゾートだよ!!カジノ!!高城君、ボクはねぇ、日本もそう遠くない将来、カジノリゾートがもてはやされる日が来ると思うのだよ。しかし、そうなってからでは遅い!!そこで先手打っておくというわけだ!!あの四谷って男、あの南の小島を開発してまずは高級プライベートゴルフリゾートにと提案してきおった。そして、ゆくゆくはカジノ併設の大型ホテルの建設・開業の仲介もやらせてほしいといってきおったわ!!ワハハハ!!」
とドヤ顔で言うのだった。
高城は、額の汗をさかんにふいていたハンカチを持った手をピタリととめると、
「えっ!?あ、あの教会のある小島にゴルフ場とカジノでございますか!?」
と、びっくり仰天した様子で顔を上げるのだった。
「そうだ!あのクソ忌々しい教会の小村がどんな顔をするか!!四谷という男は、実に愉快な男だ!!ワハハハ!!」
「し、しかし・・・先生・・・・」
高城の応答を聞き、宮良はうんざりしたような顔をする。
「まったく君という男は・・・『しかしながら』の次は『しかし』かね・・・まあいい、言いたいことがあるならさっさと言いたまえ・・・」
「は、はい・・・ゴルフ場はともかくも、カジノは警察・公安の利権と対立する案件でございます。今はまだ時期尚早かと・・・」
「そ、そんなこと、君にいわれんでもわかっとる!!」
「は、はあ・・・それと・・・」
「『それと・・・』なんだね?早く言いたまえ!!」
「は、はい・・・それと、その四谷という男、ずいぶんと強引で下品な接待をすると聞き及んでおります・・・マスコミが面白おかしく騒ぎ立てれば、先生のお名前にもキズがつくかと・・・総選挙も近いと言われておりますし・・・ご自重なさった方が賢明かと・・・」
そういうと高城は、顔を上げ、宮良の顔をギロリと睨むように見るのだった。高城のメガネの奥でギラリとひかる鋭い目つきに、一瞬たじろぐ宮良。しかし、みるみるうちに顔を真っ赤にさせると、
「し、失敬な!!君はこのわしに説教するつもりか!!ふ、不愉快だ!!さ、さがりたまえ!!」
と怒鳴るのだった。
宮良の癇癪には慣れている高城は、何事もなかったかのような涼しい顔をして、座布団から畳の上へと座をうつすと、
「それでは、先生、失礼いたします・・・」
といって、深々と頭を下げ、座敷から出ていこうとする。
しかし、そんな高城の後ろから、宮良は、
「おお、忘れるとこだった・・・高城君、ちょっと待ちたまえ・・・」
と言う。宮良の「瞬間湯沸かし器」ぶりには慣れている高城は、平然とした顔で、宮良の方に向き直り、その場に正座しなおすと、
「先生、何でございましょうか・・・・・」
と、いんぎんに応答する。
「来週月曜日の羽田発8時の便なんだが、わしの事務所を通して1名予約を入れてある。片道で悪いが、まあ、面倒みてやってくれ!!」
「それはもちろんでございます。SI002便でございますね・・・いつも、ご利用ありがとうございます。先生の事務所のお客様ということですが、何か特別な接遇が必要な方でしょうか?」
「いや、そういうことは気にせんでいい!!あの小島出身のくだらん男だ・・・女遊びの度がチト過ぎてな・・・フフ・・・わしのところに泣きついてきおった・・・まあ、頼むわ!!」
「は、はあ・・・かしこまりました・・・先生・・・」
高城は、再び深々と頭をさげると、座敷から出ていくのだった。
二、じいちゃんの春
高城が座敷から出ていくと、宮良は、
「まったく、堅物めが・・・つまらん男だ・・・おっ、ずいぶん遅くなってしまったな・・・」
とはずしてあったゴールドの腕時計をみてつぶやくように言うと、両手を上げ、70代にしては逞しく大きな手のひらをパァン!!パァン!!と2回打ち鳴らし、
「おかみ!!おかみ!!わんぱく坊主はもう来てるかね?おい、志乃や!!聞こえないのか?今夜のわんばく坊主はどうした?」
と、大きな声でその料亭の女将・志乃を呼ぶのだった。
ほどなく、よく通る甲高い声が、座敷にも聞こえてくる。
「はーい、だんな様、まもなく参ります!!」
やがて、廊下から聞こえてくる足音、そして、その足音が宮良のいる奥座敷の前で止まると、部屋の襖が静かに開く。そこには、デニムの半ズボンに上は白のランニングシャツだけを身につけた色白なメガネ男が正座していた。もちろん、小学生ではない。明らかに20歳くらいの若い男だった。その男は、正座したまま、まるで女性がやるように、廊下の床に三つ指をついて、深々と頭を下げ宮良に挨拶をする。
「こんばんは。雅之です。入ってよろしいでしょうか?」
と、まるで女の子のようなやさしい声で挨拶をする。
宮良は、顔面にいやらしい笑みを浮かべると、うれしそうに、
「おお、雅之君か・・・遠慮しないでお入り・・・じいちゃんはおまえがくるのを待っていたんだぞ・・・」
と言うのだった。
「はい・・・失礼します。」
座敷に入ってきた雅之は、宮良の右側すぐそばの畳の上に正座するのだった。宮良はあぐらをかいたまま、重厚な黒檀のテーブルを両腕でグイと前に押しのけると、正座をした雅之を上から下までじっくりと品定めするように眺めていく。
「フフフ・・・ちょっと色白で長髪だが、島の少年に見えなくもないな・・・でも、コイツは本当に大学生なのか・・・総選挙前に革新党が仕込んだ罠かもしれんからな・・・一応、わしも・・・」
と思い、
「オイ、雅之君、悪いが、わしに学生証をみせてくれるかね?」
と言う。雅之は、デニム半ズボンの尻のポケットに入れてあった学生証を右手でさぐると、それを出してきて、
「はい、おじいちゃん!ここにあります!!」
と差し出すのだった。
宮良は、座卓のように使っている蓋をされた長火鉢の上に置いてあった鼈甲フレームの老眼鏡をかけ、目をほそめるようにして、その学生証をみるのだった。
「フム・・・帝都理科大学・理学部・数学科の学生か・・・なかなか賢いじゃないか・・・真面目にやっとるかね?」
と聞いてくるのだった。雅之は、話のとっかかりを得たとばかりに、ロールプレーモードに入り、
「おじいちゃーん、ごめんなさーい、まさゆき、昨日、米田助教授の演習ゼミに遅刻して、宿題も忘れちゃいましたー!!」(※)
と、泣きそうな声になって言うのだった。
帝都理科大学・理学部・数学科で、4月から4年生になる鶴田雅之(つるた まさゆき)。卒論のため配属された代数学の教室で、その前日、米田助教授の春休み・特別補習演習(通称 春特ゼミ)に遅刻し、宿題のできも十分ではなかったため、米田先生からたっぷりと「お仕置き」されたばかり。言っていることはまんざらウソではなかったのである。
(※)帝都理科大学・理学部・数学科の米田(よねだ)教授(または助教授)は日光さんが創作したキャラクターです。日光さんにはこの場を借りて深く感謝申し上げます。日光さん創作のオリジナルキャラクター・米田教授(または助教授)については、<「色柄を持たないパンツはく山崎すぐると、彼の担任の中村大悟」 〜 すぐる・大学時代編 〜>を参照してください。
それを聞いて、宮良のじいちゃんは、「おっ!この坊主、まじめそうな顔しおって、早速、のってきおったな・・・フフフ」と思い、ニンマリすると、
「それはいかんぞ、雅之!!わんぱくもほどほどにせんといかんが、怠け癖はもっといかん!!学生の本分は勉学なのを忘れて、授業に遅刻したばかりでなく、宿題を忘れるとは何ごとか!!どうせ、ご両親に学費を全額出してもらって、おまえはバイトで稼いだ金で遊び惚けているんじゃろ!!実にけしからん!!これから、このじいが、おまえのその甘ったれた根性を叩き直してやる!!さあ、わしの膝の上にのりなさい!!」
そういうと、宮良は、己の右太ももを右手でパァ〜ンと一つ叩くのだった。
「うわぁ〜〜ん!!おしおき、やだよーーーー、じいちゃん、ゆるしてーーー」
雅之のウソ泣きは、なかなかの名演技であった。宮良のステテコパンツの中の年老いたイチモツも、そのときばかりは、青春をとりもどし、ギンギンに屹立し始めていた。
「だめだ!!今日という今日はゆるさんぞ!!さあ、こっちへきなさい!!」
「うわぁ〜〜ん!!じいちゃん、ゆるしてーーー」
と言いながらも、素直に、膝上に乗る鶴田雅之。
雅之が己のあぐらをかいた膝上にのると、宮良は待ってましたとばかりに、雅之のデニム半ズボンの前の部分をまさぐりながら、手慣れた要領で、雅之のはくデニム半ズボンのベルトをゆるめ、フロントホックをはずし、ジッパーをグイと引き下ろすと、その半ズボンの腰のあたりをグイっと握り、それを雅之の膝当たりまで一気にガバッと引きずり下ろすのだった。
「うわぁ〜〜〜、痛いよ〜〜〜〜、じいちゃん、ゆるしてーーー」
と、雅之は宮良の膝上で両脚をバタバタさせる。膝上までおろされたデニム半ズボンと白ブリーフ。白ブリーフのフロント裏には、黄色いシミがみてとれた。
デニム半ズボンと白ブリーフを一気にひん剥かれ、ぺローンと白くむき出しになった雅之の生ケツ。それは20過ぎの大学生の尻とは思えぬほど幼く見える桃尻だった。そして、その感触から、前の方の毛もしっかりつるつるに処理してあることがわかり、宮良を十分に満足させ、そして興奮させるのだった。
「フフフ・・・なかなか、かわいい尻をしとるな・・・しかも、あそこはしっかりツルツルにしてきたようじゃ・・・こりゃ、しっかり仕置きしてやらんとな!!」
と、宮良はニヤリとすると、雅之の腰のあたりを左腕でグッと押え、右手を高くかかげて、それを思い切り雅之の尻に打ち下ろすのだった。
バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!ベチィ〜〜ン!!!
宮良は、渾身の力を振り絞り、膝上の雅之の生尻を平手で連続してひっぱたく。
「ウェ〜〜〜ン!!痛いよ〜〜〜!!じいちゃん、ごめんなさい!!」
平手とはいえ、宮良のなかなか重い打擲に、グッと両目をとじて、「うぅ、い、痛い・・・このじいちゃんの平手打ち、すげー重いな・・・」と雅之は思いながら、ケツにグッと力を入れて身構えるのだった。もちろん、
「ごめんなさーい・・・もうぶたないでーーーー、痛いよ〜〜〜!!まじめに勉強するよーーー!!」
と言って、両足をバタバタさせ、宮良の膝上で適度にあばれることも忘れなかった。
「コラ!!この怠け者のわんぼく坊主め!!おとなしくせんか!!」
と宮良は言い、雅之の腰をさらにグッと押さえつけるのだった。雅之は下腹のあたりに、宮良のドクンドクンと脈打つ、熱くて石のように硬くなったイチモツを感じるのだった。
「フフフ・・・このじいちゃん、もうビンビンだ・・・」
と雅之は思い、己の下腹で宮良の回春のイチモツを摩擦してやるように、両脚をバタバタさせながらも、腰をクネクネと動かし、己のツルツルの股間を宮良のステテコパンツに擦りつけてやるのだった。そして、休むことなく、
「うわぁ〜〜ん!!ごめんなさーーい!!もうぶたないでーーー!!」
と泣きわめくふりをするのだった。
雅之のその演技に、宮良の興奮も最高潮に達し、
「コラ!!おとなしくせんと、もっと痛くするぞ!!この怠けものが!!」
と、右手のひらを天井に向けてさらに高く上げ、それを雅之の生ケツに、
バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!
バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!
バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!
ベチィ〜〜ン!!!
と、まるでマシンガンのような連打を食らわす。
「うぅ・・・すごい・・・脳天にひびいてくる・・・うわぁ・・・こりゃ、米田先生から定規でお尻叩かれる方がマシだ・・・」
雅之は、痛さでケツがだんだん熱くなってくるのを感じながら、両目をつむってグッと堪えているのだった。宮良の平手がバチン!!とケツに振り下ろされるたびに、雅之は、ジッとつむった目の奥に火花が散るのをみるのだった。
バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!
バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!バチン!!
ベチィ〜〜ン!!!
しかし、宮良のじいちゃんの春は太く短った・・・ケツへの強烈な衝撃も長くは続かず、生ケツへの強打が50発を超えてしばらくすると、雅之は、後ろで
「うぅ・・・・い、いくぅ・・・・」
と、宮良のうめくような声を聞き、下腹に生温かいグニュ〜〜とした気持ちの悪い感触を覚えるのだった。
「ふぅ・・・終わったみたい・・・」
雅之はそう思いながら、
「じいちゃん・・・ごめさんなさーい・・・もう勉強、怠けませーん・・・反省してまーす・・・グスン、グスン・・・」
とベソをかくように言うのだった。
ぐったりしたような宮良は、膝上の雅之の赤く染まって熱った尻を、愛おしそうに右手で撫でながら、
「よし、よし・・・もう泣かんでいい・・・かわいいやつめ・・・もう勉強を怠けちゃいけないぞ・・・今度怠けたら、もっと痛くするからな・・・いいな・・・」
と、気持ち悪ほどにやさしく言うのだった。
「はーい!!もう怠けませーん!!」
「そうだ、その意気じゃ、雅之は、いい子じゃな・・・」
といって、宮良は、雅之の反応に満足したように、雅之の尻を撫でまわすのであった。
そして、しばらくすると、
「よし・・・さあ、起き上がりなさい・・・」
と、宮良は雅之に言う。
それを聞いて、
「はい。おつかれさまでしたー。おふきしまーす!!」
と、雅之は、宮良の膝から起き上がると、さっき女将から預かってテーブルの上に用意してあった、ちょうどよく人肌になったおしぼりを右手に持ち、宮良のステテコパンツの中のグニュ〜とした春の名残りをやさしくふき取ってやるのだった・・・。
宮良のいる奥座敷から退室した雅之は、料亭勝手口横にある小部屋で白ブリーフ、ランニングシャツ、デニム半ズボン、白ソックスのいでたちから、白ブリーフははいたままブルージーンズに青いシャツの学生らしい服装に戻るのだった。
「はい、おつかれさまでした。これはほんの気持ちよ・・・受け取って・・・」
雅之が着替えたころあいを見計らって、料亭の女将・志乃が小部屋に入ってきて雅之に白い封筒を渡すのだった。雅之は、それを両手で丁寧に受け取ると、
「おかみさん、ありがとうございます。」
と礼を言う。
女将の志乃は、
「いいわね・・・これは旦那様からではありませよ。うちの料亭からということでね。」
と、雅之に念を押すことも忘れない。
「はい、もちろんです。」
雅之のその応答に、志乃は満足したように頷くと、
「はい、ご苦労さん。じゃあ、気をつけておかえりなさい。今夜のことは、全部忘れて、ゆっくり休んでね。」
と雅之に言い、その小部屋から出ていくように促すのだった。
「はい、失礼します・・・おやすみなさい・・・・」
志乃に促されるままに小部屋を出て、料亭の勝手口から出る雅之。後ろで勝手口の扉が閉まった音を聞くと、雅之は、我慢できずに封筒の中身を調べ始める。
「あっ、十万円・・・フフフ・・・はずんでもらっちゃたみたい・・・やっぱりあそこの毛、ツルツルに剃ってきたのは正解だったかも!さてと、二丁目の白ブリ・バー『イプシロン・シグマ』でちょっと飲んでから帰ろうかな・・・」
雅之は、にんまりしながら、料亭裏の黒塀に設えられた裏木戸をあけ外へ出ていくのだった。外は東京の街中とは思えぬほど閑静なたたずまいだった。雅之は,街灯だけに照らされた暗い夜道を、地下鉄がある赤坂見附の駅までトボトボと歩き始める。しかし、しばらく歩いて、流しのタクシーをみかけると、それをひろって乗り込むのだった。
「新宿二丁目の仲通りまでお願いします・・・」
「はい、わかりました。」
高級料亭のある裏道から乗り込んできた学生風の若い男性客に、帝都タクシーの運転手の加賀美は、ピンときたのか、
「フフフ・・・お客さん、バイト代、たんまりせしめたようですね・・・今夜の二丁目までの夜のドライブ、ちょっと遠回りしちゃいましょうか!」
と思い、ほくそ笑むのだった・・・。